Kamakura High School

湘南地域有数の進学校。海沿いではあるものの教室からは海は見えないよう。その点、隣の七里ガ浜高校は入試時にはこの高校に匹敵するのであるが、教室から海が見えるため、海を見ながら授業など聞けたもんではなく、あっという間に学力レベルが下がるのでも有名である。そんな落伍者など知ったことかと自分の理想に邁進する人たちでもあり、そんな一人が往時の名ドラマ『東京ラブストーリー』の主演女優へと結実したりする。下校時にはそんな秀才と凡才とを等しく江ノ電が藤沢まで送り届けてくれるのだが、途中の鵠沼には何というかegg系の女子高があり、彼女らが乗ってくる時にはもう江ノ電も満員である。なのでそんな女子が「おめえら、もうちょっと奥に詰めろよー！頭いいからって偉そうにしてんじぇねえよ！」と叫んでいるのが聞こえてきて、ぎょっとさせられるのであるが、落ち着き払った秀才から高らかに「よく分かってんじゃん！」と鮮やかに返されてはグウの音も出ない。今思えばそれも良し悪しであろうが、やはり秀才は違うものと当時は思ったものである。