自然園は，1900m～2100mの標高にある池塘にゲートと木道を整備した広大な散歩道です． 自然園に向うには，「栂池中央駐車場」に車を停め，ゴンドラとロープウェイとを乗り継いで入口に向います．これら乗り物の料金は入園料込みで一人3600円と割高と思えましたけど．乗って納得，とても歩ける距離ではなかったからです．

さて，自然園へのスタート地点である「栂池中央駐車場」の位置が地図では分かりにくくなっています．でも，カーナビに「SPICY 栂池店」ないし「栂池高原観光協会」を入力すればあとはカーナビが勝手に連れて行ってくれます．駐車場の場所は，栂池高原観光協会の斜向かいとなります．

自然園までの経路： 栂池中央駐車場⇒（徒歩数分）栂池高原駅⇒（ゴンドラ）栂の森駅⇒（徒歩数分）栂大門駅⇒（ロープウェイ）自然園駅． ※栂池高原駅～栂の森駅の途中に白樺駅がありますけれども，ここで降りずに栂の森駅まで行くのがポイント．

自然園の順路： ビジターセンター⇒　ミズバショウ湿原⇒　ワタスゲ湿原⇒（小さな峠越え）⇒浮島湿原⇒モウセン池⇒展望湿原． 帰路は逆向きとなりますが同所要時間で異なる経路を選べるので風景の変化を楽しめます．

アドバイス１： 自然園入口への到着は，正午を過ぎないようにしましょう．さもないと，半分もめぐらないうちにロープウェイの最終便の時間（10月で16時40分）になってしまいます．午後から散策したい場合は，峠の奥まで足を延ばさずに，ミズバショウ湿原，せいぜい，そのひとつ奥にあるワタスゲ湿原を巡るのにとどめたほうがいいと思います．

アドバイス２： 2100mの最奥部まで行くと白馬大雪渓を望むことができます．しかしそこまで行く場合は，雨合羽と傘，それらを収納するナップザックは必携です． 運よく晴天確定であっても，ワタスゲ湿原の向こう，モウセン池までは小さな峠を繰り返し越えることになり（季節を問わず）汗だくで体が冷えますからタオルと上着も荷物に忍ばせておいた方がいいでしょう．私は作業着で行きましたので気にしませんでしたけれども，ズボンのすそを汚したくない場合は，スパッツを着用するといいと思います．

所要時間の目安： 健康な人であって細かな観察をしない人であれば，一周4時間でおつりが来ます．他方，花や池塘を観察し，風景の写真を撮ったりする場合は，弁当持ちで丸一日を見ておくといいでしょう．

写真は，2019年9月29日のものです．