坂東観音霊場第31番札所大悲山笠森寺(笠森観音さま)にお詣りします。公共交通機関でのアクセスはJR外房線茂原駅南口から小湊鉄道バスの牛久駅行き乗車、笠森バス停下車ですが本数が少なく平日でも日に7本程度、土休日は3本程度しかありませんので時間をよく見ておく必要があります。乗車時間は通常30~40分ですが初詣の時期などは渋滞して1時間以上かかります。笠森バス停で下車し2~3分進むと参道に着きます。参道は深い切通しに入り急坂を登って行きます。参道の途中に「子授けの楠」と呼ばれる古木があります。この楠の穴を潜ると子宝に恵まれると言い伝えられていて土地の若妻たちが潜るそうですが私が見た時は子供たちが歓声を上げて潜っていました。さらに曲がりくねった石段を登り詰めると二天門が現れます。門を潜ると正面に全国でも唯一と言われる「四方懸造り(しほうかけづくり)」の大悲閣と呼ばれる観音堂が姿を現わします。大悲とは観音さまが私達の苦しみを救って下さる大きな慈悲を表します。登り口からの高さは約30mで、京都の西国霊場第16番の清水寺の観音堂(清水の舞台)も高さは登り口から約30mほどですが見晴らしは西の京都市街方向のみで東方は音羽山の山腹で遮られていますが、この笠森寺は岩山(観音山)の頂上に建てられており回廊から360度のパノラマが広がります。この珍しい観音堂は奈良時代の長元元年(1028年)飛騨の工匠が棟梁となり建てたと伝えられ、その後焼失し現在の建物は安土桃山時代に再建されたとされ旧国宝、現在は国指定重要文化財です。この様な岩山に観音堂を築いた日本の匠の技術には驚嘆するばかりです。靴をぬぎ観音堂に登ります。回廊に出ると眺望が素晴らしいです。周囲は天然の森林で房総半島内陸部の自然の豊かさを感じます。拝観料を納め堂内に入ります。ご本尊さまは伝教大師最澄上人が刻まれたと伝わる十一面観世音菩薩さまですが秘仏とされ午(うま)歳と丑(うし)歳のみ御開帳されます。(次は2021年と2026年です)。しかし前立の十一面観音さまの御手に結ばれた御縁の綱があり願い事を記した白布をこの綱に結んでもらえます。ここに願い事をすると必ず成就すると言い伝えられます。この寺の創建と寺名の由来はある娘が風雨に晒されて立つ観音像を見て「おいたわしや」と身に着けていた笠と蓑を観音さまに掛けたところその功徳により天皇の后になったとの伝説であり、それに因んで良縁祈願の願いが多いとのこと。堂内でお賽銭を納め般若心経と十句観音経を読みます。寺務所に戻り納経を願います。達筆な筆使いで大悲閣と梵字で聖観音さまを現す「サ」の文字を書いて下さいました。この寺は深い森の中にありながら大勢の地元の方々が参詣に訪れていました。また本堂の一郭には「日蓮上人参籠の間」も残されていて、古い歴史と昔から地元の方々に信仰されてきた由緒ある...
Read more千葉県にある笠森観音(Kasamori Kannon)は、観音菩薩を本尊とする歴史ある仏教寺院です。この寺院は、釘を一切使用せずに急斜面に建てられた本堂で知られ、日本の伝統的な建築技術の優れた例です。寺院は豊かな森に囲まれ、訪れる人々に静謐な環境を提供します。笠森観音の観音堂は、後一条天皇の勅願により建設されたと伝えられています。
英語 (English) Kasamori Kannon in Chiba Prefecture is a historic Buddhist temple dedicated to the Goddess of Mercy, Kannon. The temple is renowned for its main hall, constructed on a steep slope without the use of nails, showcasing traditional Japanese craftsmanship. Surrounded by lush forests, it offers a tranquil setting for visitors. It is traditionally believed that the construction of Kasamori Kannon’s main hall was commissioned by Emperor Go-Ichijo.
スペイン語 (Español) Kasamori Kannon, en la prefectura de Chiba, es un templo budista histórico dedicado a la Diosa de la Misericordia, Kannon. Es famoso por su salón principal, construido en una pendiente pronunciada sin el uso de clavos, demostrando la artesanía japonesa tradicional. Rodeado de bosques exuberantes, ofrece un entorno tranquilo para los visitantes. Tradicionalmente se cree que la construcción del salón principal de Kasamori Kannon fue encargada por el...
Read more20240529第1回市原市&長生郡参拝弾丸ツアーに行って来ました! 今日は、半日で周れる所を地図を一筆書きで周って来ました! 先ずは、大宮神社(五井)、延喜式内・姉埼神社、鶴峯八幡宮で参拝を済ませ、次は「笠森観音」に向かいます! 鶴峯八幡宮駐車場から大多喜街道/国道297号 と 房総横断道路/国道409号 経由で走ること約20分で笠森観音駐車場に到着しました! 笠森寺観音堂は、一度は参拝させて頂きたいと思っても、なかなか来る機会に恵まれなかった所です! 日本で唯一「四方懸造り」として、1908年に「国宝」に、その後1950年「文化財保護法」の制定により、「国指定重要文化財」となっているのです! 岩の上に建てられた観音堂で、回廊からは雄大な房総の山なみを感じる事が出来るそうです! 駐車場から、天然記念物笠森寺自然林の中を長い階段を登って行きます! 「山中他界」とは良く言ったもので、何となく空気も変わり別の世界に来た様です! 途中「名木:三本杉」「霊木:子授楠」を眺めながら山門に到着しました! 山門は珍しく表には「風神」「雷神」、裏には「閻魔大王」「奪衣婆」が守ってました! 山門をくぐると目前には、日本で唯一天空にそびえる観音堂、素晴らしい景色です! 早速、観音堂の階段を登り、受付で拝観料(300円)を支払い、御朱印をお願いし御朱印帳を預けて観音堂を拝観します! 帰り掛けに御朱印帳を受け取り階段を下ります!
大悲山 楠光院...
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