職業柄、食品とりわけ発酵食品には興味があります。 実家・京都で慣れ親しんだ味「大徳寺納豆(寺納豆)」を浜松で見つけました。浜松では「浜納豆」と呼ばれ徳川家康公の好物だとも伝えられています。 もともと寺納豆は中国から伝わり、京都の禅宗系の寺院で広まっていきました。この寺納豆は、もちろん殺生出来ず、動物性タンパクを摂取出来ない禅僧にとって一年を通してタンパク質をとることの出来る有能な食品です。 伝播をトレースしてみると京都、滋賀、三重まで確認できましたが、愛知県が飛び浜松に至りました。しかも、おおよそ禅宗系寺院でしたがが、ここ大福寺は真言宗寺院。その点にも興味を持ち訪れてみました。 寺院入り口近くにある、案内所・販売店で浜納豆について質問しようと思いましたが、担当者がお休みとのこと、残念。 折角だから入園料を払い寺院庭園を鑑賞することにしました。 京都の寺院庭園の様式美にはやや劣りますが、早春を感じさせてもらいました。 行ったのは確か2月だと思いますが温暖な遠州地方梅の花が咲き、桜の花も咲き出していました。 話はそれますが浜松市は「年間日照量・日本一」だと聞いています。そこに黒潮の影響を受け非常に温暖な地域です。この地域で作られる「三ヶ日みかん...
Read more奥浜名湖の麓に鎮座する、真言宗の小刹。 平安時代前期の875年、名僧、教待上人が富幕山に幡教寺を開創。1207年に現在の地へ移したときに、大福寺と改名したといわれている。 参道の左手には、国の重要文化財に指定されている、南北朝時代の古文書『瑠璃山年録残編』などを納めた宝物館『聚古館』がある。また井伊家の貴重な古文書も多数所蔵。 室町時代につくられたといわれる約9百坪の鑑賞・回遊敷式庭園も見どころのひとつ。阿弥陀三尊を石組によって表し、『福助池』と呼ばれる池を全面に配した奥行きのある眺めは、県の指定名勝。江戸時代の茶人、山田宗徧もこの庭をこよなく愛したといわれている。 名物『大福寺納豆』は、浜納豆の元祖。室町時代から生き続けているという納豆菌を使用し、この寺の一族のみが知る門外不出の秘伝の製法でつくられている。 今川義元や豊臣秀吉、徳川家康、そして江戸幕府の歴代将軍に献上されていた逸品で、この納豆が届くのを楽しみにしていたという家康が"浜名納豆"と命名。転じて浜納豆となったといわれている。 味噌色の豆にうまみが凝縮されている大福寺...
Read more瑠璃山...
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