Googleマップの口コミ数が知名度に比例するとは限りませんが、ここは私の投稿前で口コミ数が二二、国宝寺院としてはぶっちぎりの少なさです。 徳島と高知の県境に近い、ドのつく僻地にある豊楽寺ですら倍以上の投稿があります。見ものが国宝釈迦堂一棟のみで周辺に目ぼしい名所もないとなれば知名度の低さも無理なからぬところですが、その釈迦堂がなかなかの見ごたえです。 通常は閉扉されているようですが、御住職宅のインターホンを鳴らして拝観をお願いすると、御住職による詳細な解説付で国宝建築物の精緻な構造を堪能できます。ただ、家族経営の小さな寺院につき、拝観可能かはあらかじめ電話で問い合わせておいたほうが無難と思われます。 いまは天台宗に属しているものの、その前は真言宗、さらにその前は臨済宗の寺院でした。釈迦堂の様式は禅宗様とされていますが、同じく禅宗様の国宝建築物である功山寺仏殿、円覚寺舎利殿などとは印象を異にしています。功山寺仏殿と同時期、鎌倉時代末期の創建である善福院釈迦堂は、その後大きな改築もなく、中国から伝来した最初期の禅宗様を踏襲しているとされています。正直、禅宗様の御堂を見るたびに大きさ以外かわり映えしないなと思っていたのですが、ここは一味違います。 きのくに線加茂郷駅からは徒歩二〇分ほどの立地です。和歌山ですから首都圏からのアクセスは結構大変ですが、和歌山市まで来てしまえばきのくに線沿線に点在する国宝、国重文の数々をほいほいと堪能できます。国内においては唯一無二の建築物ゆえわざわざ足を運ぶ価値はありますが、つい...
Read more2014.11.10.(月) 12:10 初参拝 (奈良斑鳩人) 和歌山県下には 国宝の建物や仏像を保有する 神社仏閣は 七箇所あります ソノ中で 境内の一番小さい お寺がココ 善福院です
お寺の山号が 宝遊山なので 正式には お寺を『宝遊山善福院』と言います 宗派は天台宗で 御本尊は釈迦如来です 創建年は 鎌倉時代前期の1215年で 平安末期から 鎌倉初期にかけての僧侶 栄西により開山されました
善福院は 創建以来『来廣福禅寺』という 寺号でしたが 明治初期の廃仏毀釈 (ハイブツキシャク)により現在の『善福院』となり ました また 安土桃山時代には 七堂伽藍を有し 栄えていましたが 現在は国宝の釈迦堂が 現存するのみとなりました
釈迦堂の建築様式は 一重裳階付の寄棟造で 本瓦葺です また堂内には釈迦如来像が 御安置され1327年に作像されたトノ事です
釈迦堂は 境内に威風堂々と佇み 大屋根の 美し過ぎる程の曲線は 拝礼者に見事な姿を 示し とても小さなお寺ながら 和歌山県が 誇る 国宝寺の一つとして存在感のある お寺です
しかし 由緒ある国宝のお寺ながら 拝礼者の 少なさを感じ 残念な気持ちにナリました 是非皆様 御参拝を❗
2018.02.16.(金) 12:10 二度目の参拝 今日も天気がヨク お参りさせて頂き 釈迦堂も変わらず...
Read more裏手に住むご住職にお願いすれば、中の拝観と解説をしていただけます。文化財的価値が素晴らしいのはもちろんですが、ご住職がかなり勉強をされているようで、特に建造物に関する知識はかなりのものです。私自身文化財保護に関する仕事を行っているため、たびたび各地でご厚意の解説をお聞きすることがありますが、ここのご住職の解説は表層的な知識ではなく、かなり専門的な勉強をされたものと感じました。期待以上の経験ができ、大変有...
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