道の駅鹿島は、市役所の南東7kmほどの国道207号線沿いの有明海沿岸にある道の駅です。

昭和62年に干潟物産館がオープンし、平成３年に干潟展望館、平成４年に農林水産物直売所「千菜市」と随時施設を拡充して、平成６年に佐賀県で第１号の道の駅に登録されました。また、全国から注目される「鹿島ガタリンピック」の会場としても有名で、日本一の干満の差がある有明海の干潟を利用した「干潟体験」が出来る珍しい道の駅として知られています。 歴史のある道の駅だけに他の道の駅と比べると少し老朽化が目立っていて狭い感じです。

道の駅の目の前に広がる有明海は、九州最大の湾で、福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県にまたがり、南は八代海とつながっています。日本の湾の中でも干満の大きさ・流入河川の多さ・塩分濃度の変化・濁った海域・日本最大の干潟・独自の生物相などを特徴とします。面積は約1,700平方kmで、鹿児島湾、東京湾、大阪湾より大きく、伊勢湾とほぼ同じ大きさです。 最深点は湾口部・湯島西方で水深165mに達しますが、平均水深は約20mほどで、全体的に遠浅の湾です。潮の干満差が大きく、湾口の早崎瀬戸で平均3-4m、湾奥の大浦港（佐賀県太良町）で平均5mで、最大で約6mに達します。干満差が大きくなる原因は、有明海の場合は潮汐による海水の動き（潮汐振動）と湾の形状に左右される海水の動き（固有振動）が似通っていて、共振が発生しているためと考えられています。このような条件が揃う湾は世界的に見てもそれほど多くありません。