名高い建築なのに、三回訪れていつも参詣者の姿が少なく落ち着いて見学できた。
『金堂は日本の建築史で古くから「観心寺様」と名付けられた折衷様様式——古い伝統をもつ和様に大仏様(天竺様)と禅宗様(唐様)が無理なく自然な形で取入れられた混合様式で、この金堂ではごく巧みな処が見られたので「観心寺様」と言われた。のちこれが更に発展した大傑作の一つが鶴林寺本堂である——として有名な建築である。観心寺の表門を入り、緩やかな参道を進めば石段上に南面する堂の姿を仰ぐことができる。正面は柱間七間、うち五間は縦横に木を組んだ構造の桟唐戸で禅宗様系の扉、両端の間は連子窓でこれは和様系、軒は柱頭上に一手先(柱から肘木で一回持出す組方、出組ともいう)の和様組物を組み、その間には木口を丸くした肘木の上に二つの斗を置いたニツ斗といった意匠で、これ等だけでも和様・禅宗様の様式が入り混っているのが知られよう。正面に三間の向拝をもつ。全体を遠望すればすぐ気付くように、低平で穏やかな静かな建築で、側面から見ても破風は小さく、ごく落着いた表現で、折衷様とは言うものの全体から受ける感じは平安時代の伝統を承け継ぐ和様の名残りを思わせ、名だたる御本尊如意輪観音のいます仏堂にふさわしい』(「古寺巡礼...
Read more観心寺金堂は南北朝時代の建立だそうです。内陣の厨子の中央に御本尊の如意輪観音坐像を安置しています。御本尊も国宝に指定され毎年4月17,18日の二日間のみ公開されます。たしか4回ほど御本尊を拝観したことがありますが...
Read more国内でも有数の良いお寺、係りの方々、お坊さんの対応が気持ちよいお寺です。おまいりされた際は、宝物館の薬師如来様にもおまいりください。願いを叶えてくれ...
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