学校給食を取り扱った、大変マニアックな歴史館(博物館)です。平日しか開館しておりませんのでご注意ください。規模に対して駐車場は広めに用意されています。私が訪れた際は、来館者は終始(滞在時間一時間)私一人だけでした。
受付を済ませると、案内のまま「教室」の椅子に座って10分ほどのビデオを視聴しました。ここで、給食の発祥が東京都などではなく、山形県鶴岡市(旧鶴岡町)の大督寺内の私立小学校であった事実を知り驚きました。そして食育としての給食の在り方や、食器・献立の遍歴にさっと触れて、視聴は終了です。
その後は自由に館内を見てまわれます。やっぱり楽しみの一つは、学校給食の年代別サンプルの拝見&写真撮りではないでしょうか。 世代の異なる同伴者と訪れれば、きっと互いの世代の話で盛り上がるでしょう。同世代同士の来館でも、使用していた食器に違いがあったり、テトラ(三角)の牛乳パックを知る・知らないなど、微妙な差異から話が盛り上がると思います。
一方、もう一つ興味をそそられるのが、歴史館係員さんのお話です。 1.給食の始まりにまつわる話。 2.給食発祥の記念碑(本物は大督寺にあり、歴史館にあるのはレプリカ)は、器(うつわ)を表しているが、実は「食」の象形文字がルーツなのでは? といった学術的考察の披露。 3.食器の変化の理由(アルマイト製は丈夫だが、傷がつきやすい→プラスチックは量産が容易だが熱に弱い→陶器は傷に強く艶があるが、割れやすい)。 4.地産地消(自分が地元の何を食べているかを考えることが、食育へとつながる)を推進する一方、それだけに拘ることへの技術的・味的な難しさや、アレルギーへの対応の苦労。
ただ単にサンプルを見て「おいしそう!」ももちろんOKですが、係員さんの話に強い印象を受けました。
そもそも私は、この敷地内にある公益財団法人・埼玉県学校給食会の役割を知りませんでした。各都道府県に同様の組織が存在しており、学校用給食食材の選定や安定的な供給を使命としているのだそうです。産地の食材を用いたパンなどの開発に携わったり、給食にかかわる、団体などからの意見や要望にも対応するのだとか。
本当に勉強になりました。...
Read moreSurprisingly interesting school lunch history hall. Replica models of school lunches through the ages as well as information. All in Japanese but very visual and dates written in the roman calender....
Read more「公益財団法人...
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