湖南三山の一つです。 拝観には予約が必要で、電話かFAXで連絡して予約をとります。 一時期、住職不在で境内が荒れていたときがあったようで、その時に仏像が数体盗難にあいました。戻ってきた仏像もありましたが、数体がいまも行方がわかりません。 そういう事情があるので、本堂内の拝観は厳しく、監視カメラで監視されています。カメラには蓋を、携帯も手に持つこともできず、単眼鏡で仏像を見ることもできません。 これを嫌がる人も当然いますが、やましい気持ちがなければ、普通に拝観すればいいと自分は思うのです。 荒れ放題になっていた境内は、いまのご住職が1人で整備されたそうです。 以前の境内の写真を見たことがありますが、現状の境内との違いに驚きます。ご住職1人で整備されたことに頭が下がります。 境内に入ると、すぐに本堂と、その左奥の三重塔が目に飛び込んできます。本堂と三重塔のバランスが素晴らしく、その美しさは比類ないです。本堂と三重塔はいづれも室町時代前期の建立で、国宝です。 本堂左脇の急な石段を登って三重塔を間近で見たあとは(石段ではなく緩やかな坂を歩いて三重塔に行くこともできます)、そこから整備された道を辿って、本堂背後の丘を巡ることができます。そこには「西国三十三所」の石仏が配置されています。自分はこの丘を巡りながら、姿を変えていく三重塔を見るのが、とても好きです。 整備された道を辿っていくと、最後は本堂の右脇に降りてきます。 自分は春に2度訪れましたが、濃いピンクのつつじの花(?)が三重塔を美しく彩っていました。 秋の紅葉の時期には予約がなくても拝観できるようで、次は是非秋に...
Read more湖南三山のひとつで紅葉の見頃に参拝。拝観には通常事前予約が必要ですが、紅葉の時期に限って特別公開されます。起伏にとんだ境内からは、国宝の本堂と三重塔を様々な角度からながめることが可能で、晩秋であればあざやかな紅葉がそれに彩を添えます。本堂内の仏像は、これぞという大物こそないものの、あまたの仏様が須弥壇にずらりと並ぶさまは圧巻です。防犯警告がやたらと目立つのはいささか無粋ですが、実際に盗難被害にあっているのでこればかりは致し方ありません。 名所としての歴史の長い湖東三山に比べ、売り出し中の名所である湖南三山は、お寺としての規模もそれほど大きくはなく、観光資源としても行き届いていない面もあります。しかしながら常楽寺の場合、常時公開をあきらめることによって御住職による丹精込めた手入れが可能になり、見る方向によって無限に変化する一幅の不思議な絵のような景観を実現しています。 京都の紅葉の名所は人が多すぎてもはや行く気にもなれませんが、滋賀の紅葉の名所では、堂宇と景観の相乗効果によりここがベストであるように思いました。よって紅葉補...
Read more滋賀県で紅葉と言えば、湖東三山(西明寺・金剛輪寺・百済寺)が有名ですが、湖南市が合併で出来た翌年の2005年に始まった湖南三山。 そのひとつがこちら阿星山・常楽寺です。 他の2つ、長寿寺はここから1キロとすぐそこですが、善水寺は岩根にあるのでちと遠め。 11/10~11/30まで紅葉まつりとの事で、行った日11/25は散り紅葉と盛りの紅葉が両方楽しめ、見事な景観でした。 本堂の中にお参り出来て、重文の二十八部衆や釈迦如来像など素晴らしい仏像を間近に見る事が出来ます。 昭和の末期に盗っ人の被害にあい、風神と他二体が盗まれてその後一体は発見された、 という経緯から色んな所に注意書きがあり、防犯カメラの映像を流すという悲しい公開のされ方ですが、それでも見事なのには変わりありません。 あと、西国三十三所を模した石仏巡りが境内の散策路として整備されているので、スニーカー等でお参りするのがオススメです。 ちなみに自転車で行くなら、旧東海道から石部東の交差点を山側にずっと進...
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