宮崎県串間市、都井岬の突端に鎮座する古いお社です。位置的には都井岬灯台より少しだけ南になります。お社とは言うものの、断崖絶壁にあり(写真参照)、現在は一般の方の直接の参拝は出来ません(参道が崩落する可能性あり)。安全な場所に祈願所があり、鳥居もお社の方向に向かって立っていますので、そこでお詣りする事になります。祭神は底津綿津見命、中津綿津見命、上津綿津見命の三神、いわゆる「わだつみの神々」です。系統としては福岡の志賀海神社が総本宮になるのでしょう。歴史は古く和銅元年(708年)3月3日となっています。今から約1300年も前となります。旧称を御崎三社大権現といい、元暦元年 (1184年) 土持信森がこの地に来て祠官となって現代へ継承、信森が初め島津忠 久に由緒を申達して以来、領主歴代神領を寄進し、尊崇篤かった古社であると伝わります。 御崎三所大権現の名を賜るのは佐田御崎(愛媛)、火御崎(日御碕・島根)、土肥御崎 (当神社の別名)の三社との事。 お隣の鹿児島県の佐多岬にも御崎神社がありますが、祭神が違います。 棟札には、永禄五年(1562年)12月、島津忠親、天正十五年(1587年)12月、島津忠久の名前が記録されており、秋月領になっても尊崇篤く、幕末まで社領十 五石を寄進して来ました。明治6年5月神社改革により都井神社に...
Read moreWe visited the shrine after going up to the light house last week. They are currently repairing the stairs and putting up benches. I guess there was a heavy taifun or something, because the area looked damaged and you couldnt access a lot. Nevertheless, the view was very nice and we enjoyed our...
Read more御崎神社は、宮崎県串間市の最南端・都井岬に鎮座する小さな神社で、古くから海を行き交う人々に信仰されてきました。ご祭神は、海を司る「上津綿津見神(うわつわだつみのかみ)」「中津綿津見神(なかつわだつみのかみ)」「底津綿津見神(そこつわだつみのかみ)」の三柱。日本神話にも登場する綿津見三神で、海の表層・中層・深層をそれぞれ治める神とされ、航海安全や豊漁を願う人々から篤い信仰を受けてきました。古代より都井岬は日向灘に面した海上の要衝であり、ここに海神を祀ったことは自然な流れといえます。
社殿はこぢんまりとしながらも素朴な趣があり、境内からは雄大な太平洋を一望できます。参道や周囲には国の天然記念物に指定された野生馬「御崎馬」が自由に歩いており、参拝の途中で出会えるのも大きな魅力です。神社と馬、そして海が織りなす光景は、この地ならではの神秘的な雰囲気を漂わせています。
また、御崎神社では地元の人々が春と秋に例祭を行い、豊漁や五穀豊穣、馬の無病息災を祈願します。華やかな観光名所というよりは、古代からの自然信仰と人々の暮らしが今も息づく場所。都井岬灯台や遊歩道からも近いため観光の途中に気軽に立ち寄れますが、境内で静かに海風を受けながら手を合わせると、日常を離れた清らかな気持ちになれるでしょう。歴史・自然・信仰が調和する御崎神社は、都井岬を訪れた際にぜひ参拝し...
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