もっと皆さんに来てほしいと思うような、私の大好きな美術館です。モダンでスタイリッシュで暖かみがあります。学芸員さんも親切です。客は残念ながら、いつ行っても私だけみたいな感じです(笑)令和4年度からは冬期間無料ですよ!おそらく今シーズンは、冬期〜令和7年3月2日までは無料で、3月3日から5日間くらい展示替えで休館し、展示替え後は大人500円と思います。今年ホームページ更新されてないので正確な情報がわかりませんが、昨日足運んだ際に聞けば良かったです。私は20年くらい、展示が変わる度に行っています。
私が思うに、西村計雄さん自体、魅力的な人物です。絵を描くことが好きな少年の心を終生持ち続けた方です。アトリエに、西村計雄さんの写真があるんですが、これがまた良いお顔なんですよ。恨みつらみでは生きてない、好きな事に取り組んできた柔和な感じが現れてます。表情には人生が表れると私は思っています。また、写真のネクタイがループタイなんですよ。そのおしゃれ感というか、あそび心もまた魅力なんですよ。作品にもあそび心が出ることがあり、火事で焼けたキャンバスの一部を使って作品を作ってしまうこともありました。 作風は大きいくくりで言うと洋画なんでしょうが、もっと突き詰めるとピカソを育てた画商カーンワイラーの言う「独自の仕事」なんですよ。自分の感覚を大事にした、西村計雄さんにしか描けない絵です。パリに行ったからと言ってパリの画壇に流されるわけではなく、自分は日本人だ、小沢村出身なんだという意識が根底にあり、少年の頃より郷里で体験した豊かで厳しい自然を通じて表現の幅を学び、自然を描く時は自然より自然らしく感情が伝わるような、たおやかな線であったり、ぼかしやにじみだったり、存在感のある太陽だったり、あそび心だったり、和菓子の色と評される豊かで柔らかな色彩だったり、特徴を捉えた構図だったり…西村計雄さんの絵は動いています。まるで現地にいるかのような空気感、現地にいる感覚を昇華させたような高揚感を覚えます。 絵描きはいつまでも画学生という心持ちで、現状に満足しないで終生様々な表現に取り組んできた西村計雄さん。その前向きな心持ちは、私が日々の生活を送る上でも活かせるものとして、元気をもらえています。美術館のある場所は丘の上で、何かイヤな事を忘れさせてくれるような良い景色です。建物も西村計雄さんの作品を彷彿とさせるような、モダンでスタイリッシュな感じです。 展示の仕方も良いです。常設展示と言えども、マイナーチェンジしてくれているので飽きません。見たことがある作品も、無い作品も、いつも愉しいです。特別展もクール毎にずーっと見ていますが、見る度に西村計雄さんの知らなかった一面が垣間見えて興味深いです。 あと、1階に西村計雄さんにかかるビデオの閲覧スペースがあります。概要です。 画集1-5 各5分です。解説無しでひたすら絵のアップです。 1→小沢村時代 2→パリ前期 3→パリ後期 4→沖縄 5→箱絵
ふるさと→西村計雄さんの絵と直接リンクしない、共和町の風景の紹介が7分です。
少年の旅路→西村計雄さんの歩みがわかります。9分です。ビデオで1つだけ見るとしたら、これが良いです。
芸術は主観的なものですので、良い悪いの正解は無いと思いますし、好む好まないはあると思いますが、西村計雄さんの作品を見て、私のように何かを感じる方もいらっしゃると思いますので、興味を持ってくれた方は、足を...
Read moreGallery dedicated to one artist Keiyu Nishimura who went to Paris from this area and had great success and support of a mentor there. Was the first Japanese to be awarded a medal in France. Also some other artist’s work are displayed. Amazing building with great views all around. Even a small pitch and putt golf course beside it. There’s a piano in one of the galleries and people are encourage to play it if they find a painting has...
Read more2024年7月15日初訪問です。 「紫陽花寺の明善寺」目的で共和町に来て、その明善寺の向かいだからと「かかし古里館」に寄って、そこで割引券になるとの説明聞いて、ここ「西村計雄記念美術館」におじゃましました。 海外で大きな評価を受けて地元で記念館建設という流れは良く聞くパターンではありますが、作品はその人でなければ生まれなかったものですので、「良く聞くパターン」と切り捨てず、1回は見るべきと再認識させて頂きました。 流れを絵にしているような作風は、最初「何だコレ?」って思いましたが、妙に後を引いて頭から離れないのです。(沖縄の展示も見てみたい)
必ず見て頂きたいと思ったのは、「アトリエを復元した部屋」です。 ここは作品の展示場所とは別になっているので、見落とされやすいようです。(私も受付の方に帰りのご挨拶した時に、「アトリエ見ましたか?」と言われて気が付きました) ここには、「絶筆となった箱絵」が展示されていて、その箱絵に載せられたピンク色の線らとのパレット代わりのデスクのピンク色の絵の具が感傷的に感じます。 年に1回くらいは、「明善寺の紫陽花」、「かかし古里館」、「西村計雄記念美術館」、「神仙沼」、「神仙沼レストハウス(展望台含む)」の共和町5点セットで回ってもいいかも。(今、特産品が当たるキャンペーン中で、私は神仙沼レストハウスのアイスクリーム券が当たったので...
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