雪舟作と伝わる庭園で、繚乱とした緑とせせらぎの天上的景色が極めて美しい。ただ、すぐ気が付くのは借景の愛宕山の超現実的現前、またはこれ見よがしな視覚的挑戦である。愛宕山の借景がここに限って錯覚であることは言を俟たない。しかしそれでも錯覚と現実の庭園風景が錯綜的に機能してさらに別世界が現前とするのは、その超現実的な美に声を失うほど。 とはいえ自分はそこに陶然としているだけでは飽き足らず、究明しようと客殿からスマホをかざし、測量アプリでどれも計測しようと試みたが「家庭用」アプリだったので、こんな広大な庭園では機能しないのであった(庭園は客殿から鑑賞。庭園内は入園禁止)。
滝をはじめ流れのある庭園でもあり、その辺りは雪舟作の他の庭園、萬福寺や医光寺、常栄寺といった池を中心とした静的な庭とは趣きが違い、岩組の妙よりかは庭奥の滝へと誘う三角形の敷地の消失点への収斂、逆に消失点から放射するかの如き繁茂する植栽(と左側台地)のラインとその上に現れる借景の愛宕山といった構成は、心なしか山懸有朋の無鄰菴を想起させるに充分であり、実は見たことがあるのでは?とか思ったりする。とはいえ無鄰菴の借景の東山が常識的なそれであるのに対し、こちらは理解不能。 本堂はここから更に直線距離にして600メートル離れた山の中腹にあり、本来であればそこに庭園も造営すべきかと思われるが、やはりこの愛宕山を霊山として表現できる場所としてわざわざ山麓が選ばれたのであろう。そして今日も、その手前の萌えあがる青もみじと苔の美しい庭園に荘厳されながら、それとは別に、愛宕山はまるで見えても辿りつけない仙境のように茫洋と浮かんでいるのである...
Read more九州道みやま柳川ICから車で約3〜4分(約1.6k)、九州道八女ICから車で約14分(約9k)の所にある、福岡県みやま市の【いいコレ】スポット! 国指定名勝『清水寺本坊庭園』
こちらの庭園は、室町時代に活躍した水墨画家・禅僧である雪舟(せっしゅう)作(1420年~1506年)と言われています。
山水技術をいかして築庭された庭園は、東南北に広がる清水連山の愛宕山を借景に、心字池を中心に周囲に紅葉を配している借景式の泉水庭です。
春夏秋冬の趣があり、秋の紅葉は見事ですが、春の新緑も美しい名園です。
2020年12月12日に訪れた時の様子です。
国指定名勝でありながら、拝観料も300円とお手頃なので、友達や家族とで気軽に紅葉狩りが楽しめるかと思います。
[拝観内容] 庭園保存費 大人300円 拝観時間 9:00〜17:00 休観日 日曜•月曜日(祝日、11月中を除く) ※但し、毎月18日は観音縁日のため休観
P.S. 清水寺本坊庭園の近くには、天台宗の開祖、伝教大師によって開かれた古刹『本吉山...
Read more本坊庭園は、清水寺の本堂の西1.5kmほどにある庭園です。
庭園保存費として大人300円が必要です。 室町時代に開かれた庭園で、絶景と評される紅葉を見どころとしています。 室町時代の画僧、雪舟が中国で学んだ山水技術を生かして築いたといわれ、昭和4年(1929年)に国の名勝に指定されています。
心字池を中心に庭石を配置し、池には鶴と亀をかたどった小島を置き、滝をそそぎこませるなど、自然を凝縮したような庭となっています。 借景として取り込まれた愛宕山も素晴らしく、...
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