大変綺麗な施設で地層の剥ぎ取り標本、干拓した方法の展示、当時の農業機械など、興味深く品質の高い展示が複数ありました。 ただ、干拓について都合の良いことばかり展示されている。 干拓すごい、大規模に環境にいい米作りが出来る、生き物生息の場で保護もされている、という展示が主でした。
干拓後の今それを守っていくのは勿論重要ですが、干拓前には広大な汽水の湿地という、海に栄養や砂を供給し、魚や海鳥達の育つ(汽水でしか育てない種も多い)、貴重な自然の場でした。潟の魚を使った佃煮等はこの周囲の地域の特産品ですが、今や一部原材料は輸入のようです。
漁民達の生活や反対運動への言及は1文だけ。 そして、米価が安くなってしまった今と人口の減る今後、永久に修繕、排水し続けないと営農できず、かと言って汽水湿地にももう戻す事が出来ない大潟村の未来についての計画や展望も特に言及がありません。
・そこに過去あったもの、失った自然や営み ・漁民達の反対運動や声の詳細 ・干拓後の海の漁獲量の変化 ・干拓という選択を現代視点から見返した時どうなのかという議論 ・未来への計画や採算性 ・現在営農されている方々の現状や生の声 といった、過去〜未来、メリット・デメリット、反省点と成功点、両方の情報を展示して議論を出来るようにするのが博物館の役割であり、来訪者がより興味深く面白いと思える場だと思います。改善されて欲しいです。
因みに予約すると開拓当時の大型重機に乗れるとHPにあるのを後日気が付きました。しかも動くとの事。また近くへ行くこ...
Read more2024.3.30.訪問
かつて琵琶湖に次ぐ 日本2位の広さだった八郎湖が 干拓されてオランダのように 海水面より低い「大潟村」が 誕生したのは昭和39年
日本全国から 大規模農業をするために 集まった村民たちの 苦闘の開拓史を感じられる 歴史館
かつての八郎湖の湖面の位置に ある船や干拓の経緯、当時の 様子などがたくさんの 資料と共に楽しめる
中でも当時の入植ニュース などが観られるミニシアターは とても興味深い
これが入館料300円というのは お安いと思う
撮影可だったが 個人的に楽しんでほしいとの ことだったのでSNSには 掲載不可
先日こちらの職員である 作者さんが描いた 「とりっこフレンズ」の 小冊子をもらいに来た (無料配布)
アンケートにこたえて カワイイクリアファイルや シールも貰えた
大潟村の歴史と自然を ...
Read more八郎潟の干拓は,「オランダへの戦後賠償」「国内の食糧増産」の二つを同時実現しようという巨大プロジェクトでした.この博物館は干拓までの過程と入植後の人々の暮らしを示しています.展示は,年表,干拓前後の空撮写真,八郎潟の地層断面(剥ぎ取り),資金提供者である世界銀行への説明文書,干拓に用いたポンプ,ぬかるみに落ち込んだトラクターとトラクターをぬかるみから引き出そうとする人々の実大模型,入植者の暮らしのジオラマ.と多角的です.オランダへの戦後賠償に関する新聞記事の展示は,最近追加されたもののようです. 料金は,一般300円,小中高100円.開館時間は,午前9時~16時半(4月~9月は第二第四火曜日休,10月~3月は毎週火曜日休).入館...
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