Kōzuki Castle Ruins — Attraction in Sayo

天正五年(1577年) 毛利氏討伐の命を受け近江長浜より羽柴秀吉が西に出陣、播磨を抑える為、戦線を展開し播磨の国衆達を味方に引き入れます。 そして播磨、美作、備前と三か国にまたがる要所であった上月城の攻略に乗り出しました。 上月城を攻略、播磨を抑えた秀吉は毛利氏と対立し尼子家のお家再興に燃える山中鹿之助と畿内にいた尼子の血をひく尼子勝久を入城させます。 しかし、反撃にでた毛利氏は凡そ三万の軍勢で上月城を包囲、この時秀吉は三木城攻めに取りかかり、救援に向かうべく主の織田信長に許しを乞うが認められず、播磨の国衆の反乱で別所氏が籠る三木城攻めを優先するよう告げられました。 信長にとってもこの状況で上月城を救うに手勢を失うより三木城攻略を遂げる方が利はあるものでした。 毛利氏の大軍を前に孤立する上月城。 やがて城は落ちます。 お家再興の夢叶わず尼子勝久は自害、山中鹿之助は処刑となりました。 また上月城の救援に向かえなかった秀吉の怒りが三木城攻めにあらわれ、後に三木の干殺しと呼ばれる凄惨な結末に繋がった事を思わせます。 上月城を見捨てた事で播磨の国衆達は織田家に味方するか毛利家につくかで再び混乱、秀吉に従う軍師･黒田官兵衛も国衆を説き伏せる為に苦悩する事となります。 織田家繁栄の裏で出雲尼子氏は滅亡、上月城もまたその役目を終える事となりした。 実際に登って見て決して大きな城ではないと印象を受けましたが、交通の要所に位置する城であり、その役目は重要なものであったのだと感じられました。 城跡まで凡そ20分程で登れますが、結構坂がきついので山登りに適した格好で行く事をおすすめします。 赤松政範公、尼子勝久公、山中鹿之助公など名だたる将、上月城合戦の戦没者の碑がたてられていました。 歴史的に有名所、様々な思いをはせ登られ...

山中鹿之介最後の戦いがあった『上月(こうづき)城』に初訪問しました。ツーリングで国道179号線、373号線を走ってたので近くを通った事は何回かあったんやけどね。上月城登山口から本丸まで約20分でしたよ。Youtube動画の『Yukimura ch』さんの三木城の戦い、大河ドラマで豊臣秀吉やってたらほぼ扱われてる有名な上月合戦の場所になります。大河ドラマ『黒田官兵衛』では官兵衛の嫁さんのテルの実の姉がここの城主の嫁さんで官兵衛が率先して義理の姉の城を陥落させて豊臣秀吉の命令で義理姉以下全員の女性をはりつ○にして子供は串○しにした場所です。そのあと尼子勝久(新宮党尼子国久の息子尼子誠久の息子）が城主になり山中鹿之介最後の戦いになった場所です。『Yukimura...

中心部の構造は、著名な山城の中でもシンプルな方です。 その分、初心者の方でも訪ねやすく、構造が分かりやすいと言えるかもしれません。 ただ、ある程度の城好きの方からすると、遺構には物足りなさを感じてしまうかもしれません。

城の遺構に期待をするよりも、この地であった「歴史」を頭に思い浮かべながら訪れることをお勧めする城です。

尼子勝久は、開城前に何を思い、どんな言葉を家臣にかけたのか 山中鹿介は、主を失っての開城に何を思い、毛利方に身を委ねたのか・・・など

もちろん、尼子軍入城前にもあった攻防戦、そしてその際にあった秀吉軍による凄惨な処刑（大河ドラマ等ではまず触れられないシビアな歴史です。どうぞお調べください・・・）にも思いを馳せることもできます。

この地で亡くなった名も無き多くの人々のことも忘れたくはありません。

事前に「調べもの」をしてから登ると、歴史の重みを感じることができるのではないでしょうか。 現在見える遺構は小規模ですが、山上で思いに耽りたくて何度も来たくなる城です。 麓の資...