群馬の生業の一つだった『養蚕業』を蚕から、絹製品に至るまで、科学的、歴史的、経済的な角度から解説した常設展示は、群馬県民であれば、誰しも一度は見学しておく必要がありそうです。 企画展示も見応えのあるものが多々あり、今回はちりめん細工を鑑賞しましたが、いずれも素晴らしく、日本人の手先の器用さ、正絹生地の美しさなどを再認識しました。 施設はいつもきれいに整備され、トイレや駐車場に至るまで清掃もよく行き届いており、さすが県立の施設だなと思います。 売店も以前と比べて少し整備され、販売への意欲を少し感じられるようになったと思いました。売店の奥には、カフェも併設され、桑の葉ソフトクリームなど特徴のあるメニューもいただけます。 が、各地には個性的なミュージアムショップや、ミュージアムカフェがたくさんある中で、こちらは至って普通。少し厳しいかもしれませんが、平均点以下の評価と言えるでしょうか。 展示で人を集めることは、正論だと思われますが、少し頭がかたい。お役所的な考え方のように思えます。 県民の血税を使って、あのようなカタチで長く愛される施設として永続させるのなら、プロのアドバイスをいただいて、ミュージアムショップやカフェの運営を、展示と同じ、否、それ以上に魅力的な空間として磨きあげることでまずは人が集まり、その事をきっかけに自然と展示にも興味が湧くという流れにつなげられるのでは?と思います。あれだけのぜいたくな空間。民間では簡単に実現できないことだけに、も...
Read more上毛かるたの「ま」 繭と生糸は日本一 ということで今回もやって参りました上毛かるたシリーズ。 かるたの読み札には、 繭と生糸 群馬県は早くから養蚕地として知られていたが、生糸が重要輸出品となってから特に盛んになった。製糸技術の改良は、明治3年前橋藩士の手で器機製糸が始められてからで、それ以後前橋を中心に発達した。 現在も全国の繭生産量の約4割を占める。日本一の生産県であり。 養蚕戸数 59戸 収穫量 18.0t 生糸生産量(全国) 10,080kg (令和4年) 出典:(一財)大日本蚕糸会...
Read more県立の立派な施設で、展示室では養蚕、製糸、絹織物の基礎的なことを一通り学べます。染織や織物の体験プログラム(事前申込制)も充実しています。
2024年10月、沖縄の首里織の企画展が開催されていて、人間国宝をはじめ染織家の方が手間をかけて制作した美しい織物を見られました。
群馬の絹産業についても説明されていますが、明治期の輸出の花形だった絹製品が、あっという間に衰退した歴史を知りました。 群馬で品質改良された美しい絹(9種類展示あり)でも、グローバル市場で勝ち残るのは難しかったようです。
高崎駅からバスでのアクセスがあまり良くなく、金古上組バス停から20分ほど歩きました。乗り換えれば、すぐ近くに停車するバスもありま...
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