3月4日に訪問した。天気は良く、駐車場から展望台までが少し長すぎる気はしたが、絶景を見てそんなことはどうでもよくなった。標高差140mの断崖である。天気が良く空は晴れていたので海の色はことさら美しく、満足した。この辺りの地質は海底の堆積物起源の岩石、プレート境界で潜り込めずにはじき出された岩石がごちゃ混ぜに皺状に蓄積した中生代の「付加体」だという事なのだが隆起するたびに波に削れられ壁のような断崖になったのだと謂われる。波の力はすごいものだと思う。 駐車場(標高150m)には潮風トレイルの標識もあったのでこの断崖を降りるルートがあるはずと思いさがしたところ、トイレ横にトレイル入り口を見つけたので辿ってみた。大雨の時には流路となるであろうアカマツとナラ類の自生する斜面の中の小さな涸れ沢をひたすら下る。やがて海と干上がったような川と小石の河原が視界に入った。地図で確認するとあの真木沢なのだ。それからもしばらく下り、やっと小石浜に出た。かなり摩滅の進んだ楕円体の比重の大きな小石が敷かれている。チャートや海生の泥岩が多いように思ったが、確かなことはわからない。波打ち際も粒度は小さくなるが小礫である。 地理院地図には浜を北に辿る歩道があることになって岸壁の岩体にトンネルが穿ってあることになっている。トンネルはあったが、入り口前が波に洗われている。波の間を縫って入ってみたが、床が破壊されている。乗り越えて進んで最初のトンネルを抜けると行く手にもう一つトンネルの入り口が見えた。ここも入り口前の小礫は波に洗われた形跡がある。茂師海岸でも海岸の歩道が波に洗われていたので3.11後に海にひっぱられたように、沈下した可能性がある。入ってみた。その先にまたトンネルの入り口は見えたが、当日の潮汐を確認していないので、これから潮が満ちてくれば波に吞まれるリスクがあることを思って写真だけ撮って引き返すことにした。今度来ることがあったら潮汐を確認し、余裕をもって探検することにしよう。 川に関しては、あの深い峡谷をつくった真木沢(槇木沢)にしては河口部分では貧弱でおそらく礫層の中に伏流してしまっているのだろう、海への流路は無い。潮風トレイルはこの川を遡る道が当てられているようだ。 帰りの登り(標高差150m)は結構きつかった。津波を思えば、標高50m近くまで海岸の丸い小礫が道にちらばっているのに気が付いた。津波はここまでこの小石を持ち上げてきたのだということだ。息を弾ませながら登り、道にはやっと角ばった上流からの石だけになってここまでは津波は来なかったということがわかった。そしてほっとした。 2025年8月に立ち寄ったので画像と情報を追加しておく。一つは、駐車場から展望台への歩道について。アスファルト舗装の上に厚く積もったアカマツの葉の堆積が、実に歩行感の良いクッションになっているので、長めのアプローチを、楽しむことができる。また、見事なアカマツ林自体、鑑賞に耐える見事なものであ...
Read moreBeautiful views of Iwate’s coastline - the hand-dug tunnels nearby along the Michinoku Coastal Trail are also very impressive. Make the trip down there if you have time (the tunnels are north of Unosu cliffs observatory)! There’s a big car park and toilets in the entrance of the cliff...
Read moreBig car park with decent facilities, even has free wifi which is a godsend.
The path is strange at first as it's very cushioned but very comfortable and it means you make no sound going along. Nature left unaware you're there so you can get pretty close to it and get...
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