深山の奥に、天空の城ならぬ荘厳な寺院が建立されている。 その名は多聞寺。御本尊は毘沙門天である。 立派な本堂や客殿、鐘堂等の間に、室町時代に築かれた美しい庭園が、多聞寺の深い信仰を集めた歴史を物語っている。 さらに、奥の院観頂院は鬱蒼と木々の繁る中にあり、谷川のせせらぎと、野鳥のさえずりが、訪れる者を幽玄の世界にいざなってくれる。 この地に立つと、しばし汚濁にまみれた下界の憂鬱が消えてゆくような気がする。
何と言っても、圧巻は毎年7月20日に開催される火渡りの行である。 六根清浄、大願成就、無病息災等々の御利益がある。黒煙と火柱が如何に天空高く登っても、その上に覆い被さる木々の枝に燃え移らないのが、何よりも不思議な現象である。とにもかくにも、百聞は一見にしかず。 多聞寺は...
Read more実は、日本庭園の大家である重森三玲に絶賛された、日本最高レベルの日本庭園があります。 阿波の青石を豪快に組み上げた力強い鎌倉〜室町時代の日本庭園で、京都の名庭と比較しても遜色ないレベルと評価されます。 境内にあるため自由に拝観できますが、お賽銭箱に志納した方が良いでしょう。 近くにある願勝寺庭園や阿波国分寺庭園、童学寺庭園、徳島城庭園も重森三玲に絶賛された庭ですので、あわせて訪ねてみ...
Read more『端四国八十八ヶ所第63番』 毘沙門天が祀られ、多聞寺庭園が県指定名勝とされている歴史的にも由緒のある大変美しいお寺です。
境内に駐車場が有り、スペースも広く、ゆったりと駐車可能です。 御手洗いも宿坊内に設けられています。
見所は多岐に渡り、境内手前の石垣や、境内の大きなサルスベリの木、美しく均されている玉砂利等、参拝に訪れた方が気持ち良く過ごせる行き届いた管理に...
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