日本を代表する装飾古墳の一つ。 諸星大二郎の妖怪ハンターシリーズ「黒い探求者」に登場する比留子古墳のモデルにもなった人物像が描かれている。
せっかく訪れるなら、実際に古墳内を見学してみよう。 なんと、見学料はたったの100円なのだ。 そのためには、事前に山鹿市立博物館へ電話して予約。 当日、同博物館を訪れ、学芸員さんに古墳入り口の開扉をお願いする必要がある。
さて、学芸員さんの案内で古墳へ潜入。 羨道のステンレスの扉を開くと、目の前には前室が・・・。
前室は意外と横幅があった。 先に進むと、前室と玄室の間にガラス窓があり、そこから玄室を覗くことができる。
古墳内はジメジメしていてガラス窓は少し結露しており、それに拍車をかけて照明も薄暗い。
例の乳房の意匠だと言われている装飾ははっきり見えた。 レプリカより若干、赤が黒ずんではいるが、しっかり判別できる色彩だった。 そして、待望の冠をかぶった人物像だが、いっそう薄暗い箇所にあり、かろうじて見える程度で心眼で補整。ちょっと残念。
構造体もじっくり観察したいところだが、石屋形の三角屋根状の天井石は暗くてあまり見えなかった。 また、玄室はドーム状に石積みされ、円錐状の広い空間になってるらしいが、これに至ってはほとんど見えなかった。 まぁ、文化財の保護のためだから、ここまで見れただけでも凄いことだ。
それにしても気になったのが、乳房や人物像もさることながら、全体に施されているひし形の市松模様。 赤と白と黒で構成されているのだが、色の配置は法則性がないように思われる。また、ひし形の中に三角が混じっていたりと、全体的に模様のパターンは不規則。 しかも、石屋形の壁は、数枚の石板を組み合わせているのだが、その模様は石の切れ目で何故かつながっていない。
ひょっとして、それぞればらばらに装飾を施してから、石が組まれたので、並べると繋がらなかったみたいな、おっちょこちょい案件なのか? そうでもないとしたら、何か意図があるのだろうか?もしかして、この石板を正しく並べ替えると宝...
Read moreこの古墳は、山鹿市を流れる菊池川支流の岩野川右岸、標高約45メートルの平小城台地の東端に位置しています。周辺には装飾古墳(上流に城横穴群、付城横穴群、馬塚古墳)が多く分布する地域です。 この古墳は6世紀初めの古墳時代に築造された前方後円墳です。全長約45m、後円部の直径23m、高さ7mです。割り石を積み上げて作られた石室は羨道から奥室まで約6m、前室は1.9mの方形、後室は奥行き、幅とも3.6mの隅丸方形です。後室の奥壁沿いに長さ2.3m、奥行き0.9m、高さ1.4mの寄せ棟造りの家形石棺が置かれています。 古くから開口し、出土品は不明です。事前調査で円筒埴輪、形象埴輪が出土しています。前方部と後円部の境に石人が立っていました。 現在、東京国立博物館に所蔵されています。
1922年(大正11年)10月12日に国の史跡に指定されています。現在、県立風土記の丘の中心遺跡となっています。
石屋形石棺の内壁と屋根の軒部前面に装飾文が描かれています。内側石の上段に白の円文7個、下段に冠をつけ両手、両足を広げた人物像とその右に三角文を白色で、その他は赤色が塗装されています。正面の側石に三角文・菱形文を主体に正面中央に円文を描き、赤・白・青の三色で塗り分けています。特に、中央に描かれている装飾の紋様が女性の乳房に似ていることから、「乳の神様」(別称)として古くから崇められていました。そして「乳房さん」が訛って今の古墳の名になったとも言われています。 保存状態がとても良好で、熊本はもとより日本の装飾古墳を代表する古墳の一つとされます。 ...
Read more2019年12月初旬に観光で歴訪。自動車や二輪車等は山鹿市立博物館の敷地の無料駐車場で駐めましょう、博物館前の空き地は迷惑になるので駐めないように。 玉名駅から北東へ20km車で33分、新玉名駅から北東へ17km車で25分ほどかかります。私の場合はレンタカーで福岡県大牟田駅前から南東へ向かって30kmで45分かかりました。 私の場合はコロナ禍前だったので、平日当日に山鹿市立博物館の受付で有料見学申請して受諾を貰えました。 現在は、事前予約で土日祝日の午前10時と午後2時のどちらかを選んで申請すればガイドの案内と説明を受けられます。 チブサン古墳の石屋形の前の金属扉は常に施錠されており、ガイドに解錠して開けて貰わないと石屋形内の石室と装飾壁画を見られません。 博物館から古墳への移動は、博物館のワゴン車に同乗するか、ワゴン車先導に続いて自分の自家用車で運転する、のどちらかを選べます。 受付の博物館から自動車で北北東へ3分程(徒歩なら7分程度)移動して、チブサン・オブサン古墳群に近い専属無料駐車場で駐めて、そこからはガイド案内に従って徒歩で向かいます。 厳重に密閉された鉄扉の奥の石室前室は狭く真っ暗で、自ら懐中電灯を照らしてガラス張り越しに石室内部を見られます。 暗闇の中から照らされて浮かび上がる装飾文様を見つけると感動や興奮が湧き上がるコト間違いなし。 石室前室での鑑賞は大人2人が並ぶのがやっとの狭さなので、参加人数が少なそうな日程を勧めます。 トイレが無いので事前に山鹿市立博物館で済ませましょう。 【2019年師走...
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