一時期、仲間から誘われたのが切っ掛けで、度々スキーに出掛けていたことがありました。一泊ないし二泊ぐらいしていました。当時も今でも思うのは、体験した回数にしては、上達度が低かったと、我ながら不甲斐ない思いがあります。
すでに忘れ始めた頃、NHKとBBCが共同制作した「ワイルドジャパン」という番組を観た中で、蔵王の樹氷が極めて珍しい現象であることを知りました。一度だけでしたが、蔵王のスキー場に行ったことがあり、辺り一面、雪を纏った木々がこんにちは!をしているような姿をしているのを見たことがあると思い出しました。 日本の固有種であり、モミ属の常緑針葉樹で『アオモリトドマツ』(別名オオシラビソ)が群生している東北地方の亜高山帯でしか見ることができないとのことです。
樹氷ができる仕組みです。理解できる範囲で書いてみます。 冬、冷たく乾いた季節風が日本海の暖流、対馬海流から多量の水蒸気を補給されると、下層が湿った空気になり、大気が不安定になります。そして、筋状の雲で知られている発達した積乱雲が朝日連峰にぶつかり上昇すると、※「断熱膨張」なる現象が生じ、多量に含んでいる水蒸気が凍って雪になります。その後、山形盆地を通過し、次は蔵王連峰にぶつかります。この時、再び『断熱膨張』によって、温度が下がった過冷却水滴(摂氏零度以下でも凍結せず、何かの刺激が加わった時に一気に結氷します)が、アオモリトドマツに着氷します。アオモリトドマツは針葉樹ですので、十分な刺激になります。更に、適度な積雪があると、スノウモンスターとも呼ばれる樹氷になるということのようです。
※『断熱膨張』とは、外部から熱の出入りが無い状態で、物体の体積が大きくなること。断熱膨張が起こると、物体の温度が下がります。
最近のことですが、そのアオモリトドマツが数年前から枯れ始め、年々酷くなっていることを知りました。 東北森林管理局によると、被害を受けた木々は「キクイムシ」によると思われる小さい穴が無数にあり、内部が食い荒らされていることによる立ち枯れの可能性が高いとのこと。更に、温暖化によって木が弱るといった生育面の変化や、キクイムシが活発化したことも影響しているようです。 宮城県では、2017年に刈田岳(1758m)から屏風岳(1825m)に向かう尾根周辺で立ち枯れが確認されています。山形県でも、2016年頃に立ち枯れを確認。双方とも被害が広がっているとのことです。
キクイムシを駆除するため、伐採や薬剤散布も検討。しかし、国定公園特別保護区に指定されています。他の生き物への影響が懸念されています。そこで選択したのが「再生」とのこと。自生苗の一部を採取し、近くに移植。種子も採取し、環境に適した「再生」方法も見つけ出すことからスタートで、始まったばかりです。長い道のりとなりそうです。(宮城県森林文化協会他、何社かの新聞を参照させていただきました。)
ところで、スキー同行者は上級者が多く、いつも頂上またはその近くに連れて行かれました。彼等の滑りについていくことなどできるわけもなく、確実なホーゲンで必死に滑り下りていました。 比較的斜度が緩い場所ですと、一応パラレルもどきで滑ることもできていたはずですが、両足をしっかり揃えることも、エッジをきかせることもできず、横滑りばかりしていたような気がします。 歳を重ねてもできるスポーツなはずですが、仮に今スキーをすると肩に力が入って、クタクタ・ガタガタになることは間違いないはずです。
追記 「蔵王温泉スキー場」にアップしていたのですが、期間限定ということのようで、カキコミ場所が無効になってしまいました。内容に違和感が無いと思われますので、こ...
Read moreToo many sightseers clogging up the ropeways. Lots of flat areas so hard to get around and enjoy the terrain. Trying to avoid the sightseers and use only chairlifts cuts skiable terrain in half. Could be great if skiers/boarders were prioritised on...
Read moreIt's an all-in-one winter holiday town, skiing & snowboarding, ropeways, snow walking, light shows, scenic views across the mountains and the valleys, fabulous snow onsens, and what not! Accessibility by public vehicle not...
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