先日、東北最南端に位置するこの素晴らしい渓谷を訪れてきました。正直、地元の人間でもこんなにマイナスイオンたっぷりの秘境が身近にあるとは知らず、恥ずかしながら今回が初めての本格的なトレッキングでした。結論から言うと、「行くべし」の一言に尽きるんですが、パンフレットにある「遊歩道」という言葉を鵜呑みにして軽装で行くと、確実に痛い目を見る、適度なトレーニングを要求される場所だと感じました。
下の駐車場からスタートし、渓流沿いを上まで登る片道約3キロ、高低差300メートルというコースですが、これがまた一筋縄ではいかないんです。所々に屋根付きの休憩所や、駐車場には地図やトイレなど、最低限の設備は整っていて安心感はあるのですが、道自体はやはり山道。特に登り始めの四丁目あたりまでは階段が多く、その後も大木の根っこが道を邪魔したり、ぬかるみや落ち葉、岩場があったりして、足元は常に不安定でした。登りより下りが危険だと口コミにもあった通り、滑りやすい斜面や崖のそばを通る場所もあるので、ハイカットの登山靴とストック、そして滑り止めのついたグローブは必須だと痛感しました。サンダルなどの軽装は絶対に避けるべきですね。遊歩道という名前はついていますが、実態はしっかりと装備を整えて挑むべき、変化に富んだ本格的なトレッキングコースです。
しかし、この渓谷の魅力は、そのスリルと絶景のバランスにあります。全行程の九割以上が渓流沿いを歩く道なので、常に川と滝の音を聞きながら進むことができ、まるで青森の奥入瀬渓流を凝縮したような、本当に清々しい場所でした。巨大な奇岩や天然の老木が茂る森の中は、しっとりとした空気に満たされ、マイナスイオンを浴びていることを肌で感じられます。この渓谷の一級の美しさは、地元の皆さんに大切にされている愛情も伝わってくるようで、遊歩道が定期的に整備されていることも、安心して歩ける大きな理由になっています。
この渓谷が「四十八滝」とも呼ばれる所以は、全長3キロの散策路内に大小様々な滝が連続していることにあります。荒々しく水が流れ落ちる滝壺から、穏やかに流れているところまで、水の表情が次々と変わっていくのが面白かったです。特に長雨の後などに訪れると、滝の水流が激しくなり、涼しい自然風を全身に浴びることができ、爽快感は最高潮に達します。紅葉のハイシーズンを少し外した平日に訪れたこともあり、他に歩いている人も少なく、開放感満載で渓流の音色を独り占めできたのも贅沢でした。GWや紅葉時期以外はそれほど混んでいないそうなので、時期をずらしてまた来たいと思っています。
四季折々に美しい渓谷ですが、やはり秋の紅葉の時期は圧巻だという口コミが多く、標高差300メートルのおかげで、どこかのエリアは必ず見頃の紅葉を楽しめるため、「空振りしない」というのも魅力です。俺が訪れた時は紅葉は少し色付き始めたところで、見頃はあと十日ほど先になりそうでしたが、それでも十分美しい景色でした。秋だけでなく、四月から六月の新緑の季節もおすすめだそうで、藤の花の香りと心地よい風の中で歩けるのも気持ちよさそうですね。冬は積雪があるため駐車場は閉鎖されるようですが、雪景色と滝や飛沫が凍りつく姿もまた美しいと聞きました。
また、この渓谷は滝や渓流だけでなく、山野草の宝庫であることにも気づかされました。何度か足を運んでいる人の口コミにもありましたが、俺も高い木の梢から散ってくる、ジャスミンに酷似した花を見つけ、匂いを嗅ぐとまさにジャスミンそのもので驚きました。バイケイソウや小さなカンアオイ、シダ類も豊富で、まるで自然のシェードガーデンのようでした。しかし、一つ惜しむらくは、水質が少し茶色がかっていたことです。上流に集落がある影響なのか、あるいはタンニンの渋みがそうさせているのかは分かりませんが、もう少し水が澄んでいると、さらに神秘的な場所になるだろうと感じました。
そして、このハイキングコースの最大の楽しみであり、登頂のご褒美とも言えるのが、上まで登りきったところにある十割蕎麦屋さんです。商工会が運営している「滝川の里」の蕎麦は、「とてもこしがあって美味しい」「つるつるで絶品」と評判が高く、多くの人が蕎麦を目当てに登ってくるようです。俺は今回、時間の関係で頂上の駐車場から最初の滝までしか往復できませんでしたが、次回は必ず下の駐車場から登りきり、山頂で十割蕎麦を食べるという、この渓谷の王道コースを制覇したいと思っています。
麓の駐車場から茶屋まで、写真を撮りながらゆっくり歩いても片道一時間半から二時間ほどで登れるそうなので、体力に自信がある方は、往復で三時間から四時間を見積もって、健脚なら下から上って下るのがベストな楽しみ方でしょう。疲労はそれなりにありますが、それに見合う、いや、それ以上の清々しさと、大自然の神秘的な景色が待っている、本当におすすめのスポットです。登山靴と虫除け、そして熊鈴は忘れずに持って...
Read moreA trail moving up the river course all the way with fantastic water falls and forest atmospheric conditions. People visit the ME Japan should pay a visit to the trial for a half...
Read more涼を求めるなら最高ですね。 今回で2回目です。 また愛犬と一緒に散歩出来ます。 前回はゴールデンウィークに来ました。 今回の目的はお礼です。 前回第一の滝の前にお社があり、そこでお祈りをしました。 最近(1ヶ月前に)病気が発見され、食事を全くとらなくなった愛犬。 おやつしか食べないし、体重はどんどん減っていくしホントに困っていました。 藁にもすがる思いで「ご飯を食べますように」とお祈りしました。 今はすっかり(病気前程ではないが)ご飯も食べるようになり、かみさんと「滝川渓谷の神様のおかげかな?」と話してました。 そのお礼を兼ねての訪問。 理由が分かりました\(^o^)/ ちゃんと看板に書いてあるんですね。
ありがとうございました。 あくまでも私の愛犬の話ですので。
本日3回目の訪問。今回も御礼に。 前回もう一匹の柴犬に腫瘍っぽいものができ、「大したことありませんように」とお祈りしました。するとあら不思議!? 1週間位できれいに無くなりました(^o^)
人間って我儘なところが多く、一度に何個もお願いしたり、自分の為のお願い事(宝くじが当たりますように等)をしたりすると殆どがかなわない気がします。 誰かのためにする願い事のほうが、ちゃんと聴いてくれるの...
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