値段が高い。普通盛り1600円　大盛り1850円　持ち帰りができる容器代だと思って割り切るしかない（オートバイのタンクの形状）。これですごく美味しければ文句も出ないのだろうが、それほど美味しくはなかった。

豚肉が、やや冷めている。冷え切っているというわけではないが、熱々ではない。弁当だから？　でもイートインで冷めたおかずを食べるのは嬉しくない。熱々で提供して欲しい。 付け合わせのインゲンも漬物も、特に美味しくはない。低品質であるのが分かる。味噌汁は容器の半分までしか入っていない。もうちょっと入れて欲しい。

この豚肉は秩父名物の味噌豚ということになるのか、しかしなんだか苦みがある。甘辛いのだが、どこか苦みを感じてしまって、美味いと思えなかった。冷めているからなおさら苦みが気になるのか。

店内の動線が驚くほど悪い。笑えるほど悪い。どうしてこうなった。狭い入り口を入るとすぐに券売機に並ぶ人の列にさえぎられるという、救いようのない動線の悪さ。ほぼセルフサービスなので厨房のカウンターと席の間を行き来する必要があるが、真ん中に壁が立ちはだかっているため、人が並んでいる券売機付近と店の奥の方の２か所しかアクセスがなく、奥の方は水やお茶のサーバマシンがある場所なのでこれまた人がよく居る場所であり、通りづらい。　また、厨房側の席は窓からの日があまり入らず暗くて雰囲気が良くない。

券売機で食券を買って着席すると店員が食券を回収しに来るが、それ以降はセルフサービスになる。大きな商業施設のフードコートのように、ピーピーなる呼び出し携帯機が鳴ったら自分で取りに行く。これがうるさいし面倒だし動線悪いし。1600円とか 1850円とか払ってセルフサービスなのも、どうかなあという気分になる。高い原因は容器代なのだろうが。

店内にトイレはない。道の駅のトイレを使うしかないが、となりの土産物屋の奥にあり、アクセスが非常に悪い。

道の駅自体も、駐車場からのアクセスが悪く、使いづらい。引っ越してきたバイク弁当は（二度目の引っ越しだと思う）、道の駅の空いたテナントに入ったんだろうが、将来大丈夫だろうか。なんとなく心配になった。　道の駅なので、バイク弁当を知らない一般のお客さんもじろじろ店を見て、これなんなの？とか言っていた。店内に入って、店員から説明を受けたらすぐ去って行った客もいた。バイク乗り以外には受け入れづらいのだろう。バイク乗りである自分にもいろいろと受け入れづらかった。

何もかも、美味しかったらさほど不満も出ないのだろうが、前述のように、やや冷めた苦みのある豚肉が美味いと思えなかったので、いろいろ気になった。自分もバイク乗りなので、昔から有名なこのバイク弁当を一度は食してみたかったが、一度だけでいいと思った。リピートすることはない。