マキシマム。自分にとっては45年、全国の名店のラーメンを食べ歩くようになっても、その基準は三重食堂にある。ソウルフードであり未だにラーメンの最高峰である。優しく大人しく、もっと食べたい、これくらいでいい、その連続で、毎日食べても決して飽きることはない。 調和の美、その一言に尽きる。いろいろな要素が渾然としたスープは何かが自己主張することはない。おそらく豚骨をゆっくり煮出したものがベースであろうが清く透き通り、香りも味も塩気もそこにまさにそのまま、佇んでたという、決して意識させない立ち位置である。 麺。細麺縮れでなくてはならぬ。コシと柔らかさと喉越しとこれも絶妙な調和が成り立っている。脂身の少ないチャーシュー。シンプルだが噛みしめると味が咽頭に伝わる。メンマ、ネギ。調和、ただ浸すら調和。じっくり噛むとスープ、麺との一体感に打ち震える。 半分ほど頂いてコショウを振る。そのせいでまた引き立つ。繊細。そして実は今まで引き立て役だったコショウの旨味をダイレクトに感じる。しかしその本来の役割である、麺とスープの旨味風味もさらによくなる。共存共栄。 何物をも自己主張しない。しかし、調和の真髄を感じる。無意識で店に入ってスマホ片手に食べても「ごちそうさま」かもしれない。俺は俺なりに心を込めてごちそうさまである。その差はない。 ちなみに先代は、ラーメン丼に親指を突っ込んで、はいよ、と言って持ってきてくれた。あの親指にダシの素があると本気で信じてた。今はそれは叶わないがトラさんの拵えてくれるその味に毎度打ち震える。ズズッと、一口吸ったときに生きててよ...
Read more県外からくるひとがまず戸惑うのが駐車場。 真向かいにある窪地に停めたり真ん前に路駐して食うのが地元の人。釜石のラーメン屋は基本、駐車場に無頓着。表示を分かりやすくして欲しい。
さてここの味は数十年前からあっさり細縮れ麺醤油がベースでやってます。 創業年代は具体的に聞いたことはないですが、私の記憶では'70年代にはありました。 ガラと豚骨を丁寧に煮込んでとってる出汁がこの辺の人たちにはソウルフード的存在になっています。 ただ毎回行くたびに味の濃度が違うのでその辺、一発勝負で勝ち負けを決めない方がいいお店。 調子のいいときは私でも(コテコテギトギト好き)美味しいと思う。
麺は細いので伸びやすいが、注文時に「硬めで❗」というとオーダーに応えてくれます。 常連で多い注文セットはすじこおにぎりにラーメンのセット。ほのしょっぱいおにぎりにあっさりした汁気と細麺がこれまた合う。 ここのラーメン屋は構えていくところではなく、ささっと行ってささっと食ってささっと帰ってくる所。そもそも釜石ラーメンは電車待ちの労働者のためにゆで時間を短縮するのに細麺採用している。 実際私はおにぎり+ラーメンを6分程で食って出る。 そして何よりコスパ最強。下手なコンビニ飯やスーパーで買うならここでささっと済ませるのがいいのである。
釜石のラーメンやで行く価値がある...
Read more今まで釜石ラーメンを食べたことが無かったのですが評判の良いこちらへお邪魔しました。店内はテーブル2、座敷2、カウンター3席ですがカウンターに3人は厳しそうなスペース。混雑時はテーブル相席必須と思われますのでお一人の際はピークを外した方が良いかも。今回はラーメン¥430とすじこおにぎり¥160をオーダー。ラーメンは見た目所謂チェーン系かと思いきやあっさりながらもしっかりコクがある美味しいスープ。正直、フードコートっぽい味を予想していたのですが良い意味で裏切られました。麺は細麺でこれがまたよくスープに絡み絶妙なバランス。釜石ラーメン、これは侮れませんね。おにぎりは大き目で緩めに握られており具のすじこがこれまた美味。丼ぶりでメニュー化して欲しいくらい。これで¥590はコスパ良すぎ。値段も味も言う事なしでメニューも豊富ですから家族連れなんかでも気軽に利用できると思います。注意点としては前述した通り店内は広くない事と、基本的に注文は取りに来ないので自分からカウンターに行ってオーダーを伝える事。...
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