余田屋 — Restaurant in Kamikawa

余田屋を訪れたのは、祝日の昼下がり、12時半を少し回ったころだった。 通りはいつもよりも賑やかで、どうやら近くで「収穫祭」という催しが開かれているらしかった。 小さな屋台が並び、焼きたての何かを頬張る子どもたちが、風に吹かれる落ち葉のように行き交っていた。

店内もほぼ満席だったが、運よく並ばずに席に着くことができた。 こういう小さな幸運に巡り合うと、一日の流れがほんの少しだけ良くなる気がする。 そういうものだ。

注文したのは、銀の馬車道ラーメンだった。 塩ラーメンがベースらしく、スープにはほのかに柚子の香りが漂っていた。 ひと口飲むと、それは単なる塩味ではなかった。 柚子の爽やかさの奥に、もっと根源的な旨味が潜んでいた。 新しいのに懐かしい。 そんな味だった。 不思議なバランスだ。 気がつけば、最後の一滴まで飲み干していた。

店は老夫婦が切り盛りしていた。 奥さんは柔らかな笑顔を浮かべ、静かでありながら確かな温かみを持っていた。 対照的に、ご主人は少し無愛想だった。 食べ終えて「ごちそうさまでした」と声をかけたが、彼は顔を上げることもなく、まるで風の音でも聞くように微動だにしなかった。

でも、そういう人もいる。 言葉で何かを伝えるのが得意でない人間は、世の中には案外多いものだ。 それを無愛想と決めつけるのは、こちらの勝手な解釈というものだろう。

支払いは現金のみのようだった。 でも、それを確かめる必要はなかった。 老夫婦の営む店なら、それが自然に思えたからだ。

店を出ると、風が少し冷たくなっていた。 遠くで「収穫祭」のざわめきが続いている。 ポケットに手を突っ込み、ゆっくりと車へ向かった。

時間が、ほんの少しだけ違...

. •銀の馬車道らーめん　780円 •銀の馬車道らーめん麦とろセット　1300円 •ぎょうざ　320円 . 幼い頃からお世話になってる寺前駅前にあるラーメン屋さん。 余田屋さんへ。 余田屋さんといえば！神河町の特産、柚子を使った銀の馬車道らーめん！！ってことで。 お久しぶりに銀の馬車道らーめんを。 せっかくなので餃子も追加して。 店内には神河町出身な能年玲奈さんのポスターがずらり。 お座敷席とテーブル席があるのやけどこの日はお座敷席で。 目の前に登場した瞬間からふわりと柚子の良い香り◎ スープを口に含むとスーッと爽やかな柚子の風味と、しっかり塩味のある塩ベースのスープ。 まろやかな口当たりで、うんうん！これこれ！って懐かしくなる味わい。 つるるっとした程よい食感の縮れ麺がこれまたぴったりで◎ スライスされた柚子の皮の食感も◎ 味付け卵とまんまるナルトがのったビジュアルも◎ 餃子もしっかり肉ダネが詰まった 安定の美味しさ◎ 寺前駅目の前っていう好立地で◎ 播但線の乗り換えって結構時間あるからその待ち時間の腹ごしらえにもぴったり◎ ...

銀の馬車道ラーメン麦とろセット(1300円)をいただきました。 平日(木曜)昼過ぎに訪れましたが、客は５人くらいですいていました。 ラーメンはちぢれ麺でスープにはゆずも入っていて、さっぱりしていて美味しかったです。 欲を言えばチャーシューをもう少し大きくしてほしいです(笑) 「とろろには味がついていますので、そのままかけてください」ということで、麦ごはんにかけてさらりといただきました。 駐車場は店の裏側にあり、4台くらい停められそうでした。 寺前駅のすぐ前で雰囲気も良いです。 ＊今さらですが名前は「...