2022.04.08 祖父母の墓参にて今日は吉野郡川上村へ、その際に絶対欠かすことができないのがこの”大滝茶屋さんの柿の葉寿司”。わざわざここまで来なくても”柿の葉寿司”は、県内なら多くの名店があちらこちらで製造販売されているのですが、この大滝の名店は、昔からの吉野郡南部の川上村ならではの製法”塩”で鯖をしめていて、出汁入りの酢などでしめたバッテラ風の鯖では、けっして味わう事とができない”塩味のやや強い鯖本来の風味”の効いた独特の味を楽しむことが出来ます。今はどうなのか私には知る余地も無いのですが、この川上村では昔から慶事ごと等に『酢飯のおにぎりの上に、塩でしめた鯖をのせた鯖寿司』をよく作って食べる事があって、暑い時期などは傷みを防ぐ目的で、青々した柿の葉でその鯖寿司を包んだ物も頂いたりもしました。柿の葉っぱの香りと相まって何とも言えない味が…。私はこの川上村でも最も奥の方の、今はダム湖の湖底で静かに眠っている在所で生まれ、小学校は1年生までその地で育ったのですが、この少し塩味の効いた”大滝茶屋の柿の葉寿司”は、今は声すら聞くことも出来なくなってしまった、父母や祖父母の事を偲ぶ重要な一点。その味を噛みしめながら今日も美味しく頂きました。店舗の方はお歳を召した地元の女性の方が3~4人で切り盛りをしておられ、その会話を聞いているだけでも田舎に帰省した様な気分に浸ることが出来ます。石川啄木ではありませんが、”ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく”。そんな気持ちでも訪れています。一個いっこが手作り品です。売り切れ終了となるので、事前に電話での予約をお勧めいたします。またクール便での発送もして頂けるます。冬季は営業されないので必ずホームページで営業期間はお確かめください。今回も3月中頃より 営業を始めるとのホームページの案内でしたが、実際のところは3月はお彼岸の3日ほど開けただけ…。と笑っておられました。...
Read more(2021年5月情報)
全国的に有名な柿の葉寿司ですが、吉野川の上流、つまり大滝茶屋のある、この辺りがルーツらしい。
柿の葉寿司は、「ミツカン」のご先祖さまによってお酢が大衆に普及した江戸時代以降に生まれたと言います。
ただ、吉野や五條あたりの農家は元々ミカン栽培が主で、大正時代の寒波でミカンの木が全滅。
昭和に入って、ミカンより寒さに強いという理由で柿(富有柿&平核無柿)を栽培することに。
更に1974年に国の近畿農政局の主導で吉野地区に大々的に柿農園が造成されたことで、吉野・五條では柿が名産になったといいます(「奈良地理・地名・地図の謎」より)。
更に内陸なので、京都の鯖街道ではないですが、紀州の鯖街道よろしく和歌山湾沖で獲れた鯖を吉野川(紀の川)経由で調達し、鯖を塩漬けにして、更に酢飯と合わせ、防腐剤の効果を持っている柿の葉で包んで柿の葉寿司が成立ということらしい。
今回は、大雨の中、下北山村「きなりの郷」に自転車で向かう途中、ちょうど良い腹ごしらえになるなと思って、こちら大滝茶屋によってみました。
こちらでは、窓越しに数人の女性の方が一つ一つ柿の葉でお寿司を包んでいる様子がよく見えます。鯖と鮭が3つずつ計6個入り750円を選択。
雨降りしきる街道にて雨宿りできるバス停留所で、ふくよかなご飯と極薄にカットされた鯖・鮭の寿司を頬張りました。
先日、近鉄の駅ナカで某柿の葉寿司を買って食べたのですが、明らかにこっちの方が美味い。何が違うかというと、いくら保存食とはいえ「出来立て」だったからではないかと思います。ご飯の炊き立てをそのまま冷やして酢飯にしているからか米粒がホクホクで、心温まる味。
これに塩気の強い魚がちょうどよく合います。
やはり押し鮨系でも「できたての方が素直に美味いな」というのが今回柿の葉寿司を食べての感想。
多分もう食べることはないと思いますが、今でも酢飯の味を思い出すぐらい、印象に残る美...
Read more奥吉野の名産品。他のお店と異なり、酢ではなく、塩で締めているお寿司です。鯖と鮭の2種のみ。 季節によって塩梅を変えておられ、その時季時季のお味を楽しめます。柿の葉があるときしかお店を開けられないので、冬季は休業。春になると食べたくなります。夏は塩がよく効いてて、何個でも頂けます。秋に見られる紅い柿の葉寿司もとても素敵。 家族みんな大好きなお寿司です。できれば朝作ったのをお昼に食べるのではなく、夕方ぐらいに食べた方がお魚の塩気がごはんに馴染んで、まろやかな味わいになります。お昼に食べたければ、前日に作ったものを食べたいところ。 最近はとてもお客さんが多いので、お昼前でもなくなることがあります。一人前以上食べたい方は前日ぐらいに電話でお願いしておいた方がいいと思います。 県外ナンバーのお客さんも多...
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