「世代を超えた味のバトンタッチ」
かつて、行事、明屋書店の横ににひっそりと佇んでいたあのラーメン屋。のれんをくぐると、湯気の向こうに見えた大将の笑顔と、豚骨の香り。それが、いつしか時代の流れに押され、閉店してから約10年――。
つい先日、噂を聞いて新たな場所にできたお店を訪れた。なんと、その店はあの大将のご子息が開いたという。そして驚いたことに、厨房には、あの頃と変わらぬ姿の大将が立っていた。約80歳?になっても、鍋の前で背筋を伸ばし、ラーメンに向き合う姿に、胸が熱くなる。
店内には小さな女の子が元気に歩き回っていて、どうやら大将のご家族らしい。その姿がまた、なんとも言えず温かくて、まるで親戚の家に来たような気分になった。昔ながらのラーメン屋の良さって、こういうところにもあるのかもしれない。ただ、人によっては少し賑やかに感じるかもしれないので、そこは好みが分かれるかも。
注文したのは、もちろん豚骨ラーメン。運ばれてきた一杯を見て、まず感じたのは「変わったな」という感覚。トッピングも盛り付けも、かつてのそれとは異なる。でも、レンゲをひとすくい、スープを口に含んだ瞬間――懐かしさが一気に押し寄せた。
変わったはずのラーメンなのに、根底に流れているものがまるで変わっていない。あの頃と同じ、骨の髄まで染み込むような旨味。だけど、脂っこさは抑えられ、さっぱりとした、どこか洗練された味わいになっていた。今の世代の工夫なのだろう。そして、そんな“新しさ”の中に、確かに“大将の味”が生きていた。
チャーシューは以前とは違い、少し趣向が変わった印象。個人的には、昔のジューシーでとろけるようなあの味が恋しくなってしまった。
モヤシのトッピングが無くなっていたのも、ちょっぴり寂しい。あのシャキシャキ感が、ラーメン全体を引き締めていた気がする。 やっぱり私には昔の大将のラーメンが恋しいようだ。
あの日の味に再会できたこと。変わってしまったことすら、愛おしく感じられるこのラーメンに、心から感謝したい。
「変わった。でも、変わっていない。」
きっとこれは、「世代を超えた味のバトンタッチ」なのだろう。父が作った味の記憶を、今の世代が今の形で繋ぎ、そしてそこにかつての大将がそっと手を添えている――そんな奇跡のような一杯だった。
ラーメンとは、ただの食事ではない。人と人を、時を越えて繋ぐもの。今日、その丼の中でそれを確かに感じた。
ありがとう、大将。 そして、ありがとう...
Read more13時すぎに入店したところ、今日はスープを切らしていて醤油と塩は出来ないとのこと 唯一提供可能だという鯛だしラーメン900円をいただきました
愛媛や徳島で食べた鯛出汁のラーメンはこれ鯛なの?って感じだったりしましたが、こちらは普通に鯛らしい味わい 細めのストレート麺と青ネギ、白ゴマのみというシンプルな構成で直球勝負ですが 別皿で甘く炊かれた鯛のほぐし身と柚子こしょうがついてきます これはこれで美味しい一杯でした
後日あらためて鴨SOBA塩900円にありつけました 合鴨であろう厚いけど柔らかい切り身が4枚乗っています 今どき身近で買える鴨というと、スーパーにあるろくに鴨の味のしない業務用のパストラミとかだったりしますが、こちらはもう少し上等です 惜しむらくは表面が軽く炙られてるけど時間が経ってるのか、香ばしさがない 皮目には細かく切れ目が入れられていますが、そもそも地鶏や親鶏みたいに皮の弾力は気にならない、鴨皮の旨い脂も特に感じられない 肉の中心はレアなんですが、血が滴って「鴨」な味がするかというとそんな事もない むしろやたら濃い味付けが勿体ないなど、ない・ない・ないと続いてしまいます 美味しくないのではく、期待値がかなり高かったせいなんですけどね
白コショウがかなり利いてるのとスープの塩分が強めで、一連の手間は鴨のクセを少しでも緩和するためなのかな うちの父親は冬になったら何処からか鴨や猪を仕入れて来る人でしたので野趣あふれる肉はバッチこいなのですが、昨今は気になる人の方が多いのかもしれません
営業時間内でしたが何らかの事情で閉まっており駐車場で困惑してた所、わざわざ開けていただきました スープの仕込みの関係かな?確実に食べたいなら電...
Read more出かけた帰りに初めて寄らせてもらいました。注文したのはラーメン(塩か醤油)とスペアリブ丼なるものがセットで1400⬆円くらいのを頼みました。10分〜で着丼。 予想通り塩ラーメン、スペアリブ丼共になかなか美味しかった!ただ、女性店員さんが『味変に』と持ってきてくれたカボスは小さいので効果は薄かったです…。
以下、気になった点を⬇⬇
◉入口があまり見ない構造なので最初わからなかった。加えて11:30開店とあるが、明らかにその前から開いていた。 情報更新してください。
◉...
Read more