Capri — Restaurant in Oizumi

優しいお化けの出るお店

この店は私が小学生くらいの時にオープンした。平成初期頃だった。 当時は洋館のような外見が凄くオシャレだと感じたのを覚えている。 家族でたまにいったりしていた。でも小学生の私には味の良しあしなどは解らなかった。

年月が経ち、私にもいい人ができてその人とランチやディナーに行き、誕生日をお店でさせてもらった。

お店にはシェフのおじさんよりも背の高くていつも笑顔の奥さんがいて、明るい声かけとともにお冷や食器の片づけをテキパキこなしていた。

当時東京で働いて、色々食べた舌の肥えた私は、奥さんが継いでくれたレモン水がとても美味しくて驚いたのを覚えている。

お店は何を食べてもおいしかった。 そして普通だったら１５００～２０００円は取れるだろう値段を、ワンコイン～１０００円で提供していて、ご夫婦は本当に善意でおいしいものをたくさんの人に食べてほしいのだなと心から感じた。

たまに奥さんの笑顔がなくなる瞬間があったけれど、「働いていればみんなそうだ」と、浅はかな私はそう思っていた。

私がお付き合いしている人と別れても、そのお店はいつものように続いていた。とても悲しいのに、お店の料理はお水も食べ物も不思議とまずいと感じたことは一度もなかった。

そんなある日、お店の明かりが消えていた。

お店に通っていたであろうお客さんとたまたま話すことがあって、奥さんが癌でなくなったと聞いた。

奥さんはなくなるその瞬間まで、自身が病魔に侵されて先がないことを、だれにも話さなかったと旦那さんから聞いた。

ただただ、悲しさと優しさが入り混じってどう表現したらいいかわからない感情がみんなを沈ませた。

それからしばらくの数年間、お店は明かりをともすことはなかった。 ある日、自転車でお店の傍を通ると、お店がオープンしていた。 叔父さんに話を聞くと「あの味が忘れらない」というお客さんからの問い合わせが多く、このまま店を閉めようと思ったが、思い直してお店をオープンすることにしたと、飾らずに話してくれた。今思えばそれ以上の思いがあったんだろう。

その後、親友と呼べる友人をお店に連れて行った。 和牛ハンバーグを食べた。 友人はカットしたハンバーグを口に入れると、ただただ眠りにつくような穏やかな表情をした。

私も同じものを食べた。 和牛の油が口に入れた瞬間、ソースと溶け出し、乾いた石に恵みの水が染み渡るように、木の根のように広がっていく。

それがワンコインだ。 友人は大変満足して、後日家族を連れて行ったらしい。 私もとても嬉しかった。

先日、お店に一人でいった。 叔父さんは父と同級生だから、もう70-80だろう。 恰幅の良かった体は以前より細くなり、心なしか右足を引きずっているように見えた。

その日はディナーだったが、大変盛況で、店に入るとオジサンが「今日は時間がかかってしまう」と申し訳なさそうに言ったけれど、そんなこと全然気にならなかった。

お店ではある人は料理のうんちくについて、 ある家族のお客さんは最近の出来事について話していた。 でもみんな料理が運ばれてくると、途端に会話が聞こえなくなる。

しかし私にはいつも「お水はいかがですか？」と声をかけてくれる優しい幽霊がいる。 奥さんのレモン水は完ぺきだった。

お店には叔父さんと奥さんの思い出がたくさんあふれている。 奥さんがいなくなってもテーブルはべたつくことはなく、 築20年以上のお店はどこも壊れず、トイレはいつもピカピカだ。

お店はいつもクラシックが流れている。 優しいその旋律が私たちの心をなでて癒してくれる。 私にはそれが、奥さんが幽霊になって、「お元気ですか？」と聞いてきてくれているように聞こえる。

今日はパスタを食べた。 味は抜群だ。 ラグーというミートソースパスタだったけれど、ひき肉のソースは噛めば噛むほど味が出てくる。

そして最高の塩加減、こだわりの太さのパスタは口の中を素麺のように心地いい舌触りで満足を胃へと運んでいく。

デザートはプリンだ。 そのプリンを一口食べる、強めの歯ごたえ、そして甘すぎず薄すぎない卵黄と卵白の加減、底に待ち構えているカラメルソースも焦げず薄すぎず、口直しとしてもコストパフォーマンスに優れ最高だ。

ただ、涙が止まらなかった。

叔父さんは一人になっても、奥さんと一緒に作ったこの店を、 奥さんのためにたった一人で切り盛りしている。 歳も重ねて大変だけど、折れないのは、きっとここに優しいお化けがいて、「あなた頑張って」と激励しているからに違いない。

いつかこの店の料理が食べられなくなるとおもうと凄く寂しい。 でも、どの料理もおいしいからついつい何時ものパスタにしてしまう。

私がこの店の料理をすべて食べられるかは解らない。 人生がうまくいったらステーキとソフトシェルクラブをオーダーしようと決めている。

奥さんと叔父さんの善意と愛が運ばれてくる。...

１時半すぎ　遅めランチで　伺いました。 ランチのラッシュは過ぎたものの　まだまだ　お店は　忙しそうでしたが　空いている席に座らせてもらえました☺️

ランチタイムで　メニューは　はじめ　ランチメニューのみでしたが お店の方に　お願いしたら　グランドメニューも　見せて頂けて そちらのメニューから　ペスカトーレを　選ばせてもらい、セットで　サラダ　ドリンクを頼みました🎵

ワクワクです❤️

お料理の味は、　ペスカトーレは　ときめく見た目。 だって　いっぱい　具が👀　　魚介類の　主張半端ないです☺️　トマト味にも関わらず、魚介類のだしが　旨味を引き立て　実にうまい🍴😆✨ 最高の一皿です❤️

ドリンクに　ジンジャーエールの甘口を　お願いしたのだけど　それが　瓶で　また　それも　わたしには　新鮮で　嬉しかった🎵 そして　ランチは　他のドリンクを頼んでいるのに　珈琲自由に飲んで良いなんて❗ お店の方に　笑顔で　言ってもらえて、　せっかくなので　ひきたて珈琲頂いちゃいました🎵

帰りに　美味しかったこと　素直に伝え　少し　シャイな顔で笑ってくれた　シェフにも　好感を持ちました🎵

片道　1時間なので　なかなか　行けないけど　是非また　伺いたいです。...

各種ランチ料理をシェアして頂きました。

・和牛ハンバーグステーキ(ランチ)1,200円(税込) ハンバーグ、パスタ、サラダのプレート、2種類のパン、スープの内容。 メインのハンバーグは少々挽肉に臭みが有り口当たりも良く無いですね。 3週間煮込まれたデミグラスソースは非常に塩味が濃くショッパイです。 サラダはドレッシングの味付けが濃くスープは砂糖の甘味と塩味が濃い。

・ペペロンチーノ(ランチ)1,200円(税込) 此方はペペロンチーノ、サラダ、スープのランチ定食の内容となります。 パスタはサラミ、マッシュルーム、玉葱、バジル、唐辛子の具材内容。 乾麺は細麺でニンニクが効いたソースに絡みますが非常にショッパイ！ 付け合せのサラダ、スープは前項と同じ感想なので省略いたしますね。

ご馳走様でした。 申し訳無いですが牛挽肉の鮮度が悪いのか臭みが有る和牛ハンバーグ。 塩味が濃いソースにサラミが加わり塩味が増したパスタで残念でしたね。 料理全体が非常に濃い塩味で舌に痛みを感じる...