ここ尾鷲は特に観光地でもなく、東海、関西地域の人以外は殆ど泊まる機会も無いコンパクトで閑散とした港町…。駅前にあった芸能人らが訪れる有名店がGWでパンクして満席だったので、こちらを訪ねてみた。尾鷲は想像以上に町が小さい上に昔栄えていたであろう裏路地の繁華街の残像が寂しく、やってる店も少なく選択肢があまりない。GWなど繁忙期は町に人が歩いてなくても、店は満席ってケースが多く早めに出かけた方が良い。

さて、豆狸(なんか、マメダと読むらしい。)場所は自動改札機もないオレンジのJRの寂れた駅からメイン通りを真っ直ぐ。 左手にファミマがあり、その先の1つ目の角を左に曲がった路地左手にポツリと灯りを点している。

さて、感想の方だが、最初に答えを言っちゃうと、値段と魚のクオリティが合ってなく高い店と思う。もちろん港町なので材料は良いが、その反面、量が少ない。

申し訳ないが、他の地方の港町では、もっと安く量も多く、このクオリティを出すお店はたくさんある。特に黒板に立て掛けてある「今日のおすすめ」は値段が書いてなく、これを中心に頼んだのが高く付いた原因かと思う。

ここではメニューに書いてある定食もの、丼もの、セット、盛り合わせを頼むのが値段と内容のバランスが取れてお得？で、そちらの選択肢が間違えないようだ。私みたいに単品で色々食べたい派には厳しい店だ。

酒に関しては場所柄、酒処でもないので置いてある酒は東北地方とあとは地元三重県の違う地域での地酒がある。

また、どこのローカルのお店に比較的云える事だが、GWやお盆など都会に出ていた人が帰省したり、観光客がどやどや来ると普段、大量の客を捌くのに慣れていない為か、段取りが悪く、ひっちゃかめっちゃかになって、料理が出て来るのが非常に遅くなってしまう事が多いが、ここもそんな感じ。ご高齢のご主人はあたふた、息子さんらしき人もバタバタしていた。できれば繁忙期以外に行ってみると(観光地でもないから来ないか？)もっと、ゆったりとしたフランクな対応もしてくれると思う。

お母さんとお嫁さんらしき人は一見の私にも「お待たせして申し訳ありません。」等と気を遣ってくれたので(たまたま、客が引き始めたので、思ったよりは早く料理は出て来た。)余裕がなかっただけで、観光客に対して塩対応と言う訳でもなさそうだ。

店内は昔ながらの寿司屋か割烹と言う感じでなかなか居心地は良かった。

定食もので腹を満たして、ちょっと酒を飲む。ここではその楽しみ方が利口だと思う。