曹洞宗のお寺で福聚山長林禅寺といい、御本尊は釈迦牟尼仏になります。 令和三年(2021年)から足利三十三観音霊場の札所第十七番で、観音霊場の御本尊は十一面千手観世音菩薩になります。 明応八年(1499年)天助高順を開山として岡見左近将監を開基として常陸国河内荘小茎郷(現:茨城県つくば市)に開創され当初は東林寺と号していました。 天正時代に戦火に遭い寺を焼失したため天正年間(1590年頃)常陸国から下野国足利郡山川村の現在地へと移転してきました。 江戸時代には徳川幕府から二十石の朱印地を賜り地域の中心的な寺院となりました。 小田原の大雄山最乗寺との古くからの縁により、東大平山(通称道了山と呼ぶ)の山腹には懸崖造りの赤いお堂(道了堂)に道了尊が祀られています。 本堂は宝暦三年(1753年)、文政十一年(1828年)など数度の大火に見舞われましたが弘化四年(1847年)より再建されてきました。 平成二十六年(2014年)の長林禅寺の開山五百回大遠忌では「本堂」や「観音堂」の改修・新築工事などの記念事業を行い、寺域全体が山川長林寺公園として開放されました池もありとても素敵な公園です。