❶【参考　内裏塚古墳　富津市のあゆみ　1983年】

内裏塚古墳

親王塚などと呼ばれ、飯野藩主でもその前を通るときは馬から降りたと伝えられている。

前方後円墳であるが、後ろの円部に２つの竪穴式石室がある。 ＿東側の石室からは“2体の人骨と鉄製武器類”出土。 ＿西側の石室からは“鏡と鉄製武器類と鹿角製鳴鏑（ろっかくせいなりかぶら）９箇等”出土

鳴鏑（かぶら）は蒙古の騎馬民族がよく使用し、古墳から出土する例はすくない。

墳丘表面は砂岩質（さがんしつ）のふきいしで覆われている。 三段にわたって朝顔形埴輪（あさがおがた_はにわ）を含む円筒埴輪がわずかな感覚を開けて立ち並ぶ。墳頂部には家型埴輪もあったといわれている。

明治39年（1906年）東大人類学者　柴田常恵（しばた_じょうけい）らにより発掘された。この地方を支配していた一族の墓と推定されている。

[墓主]　須恵国造（すえのくにのみやつこ）及び　その一族の墓 [特徴_1]　前方後円墳　県指定文化財 [特徴_2]　東側くびれ部近くに“造り出し”(祭の場所)がある [特徴_3]　盾刑の周溝を形成していたが、現在は水田になっている。