2024年10月訪問。
五箇荘の近江商人旧宅の中で一番大規模な旧宅。
旧オーナーの藤井彦四郎は、化学繊維のパイオニアとも呼ばれ、レーヨンやスキー毛糸で財を成した豪商。ここは、もともと藤井家の迎賓館ということもあってか、豪華な邸宅で、庭に面した大広間の景観など、庭を一望できる絶景となっている。
化粧室も天井は網代だし、なんとも贅沢な作り。別棟にはスイスのコテージを模した洋館も。
🔸近江商人の「三方よし」について 三方よしでは「買い手」と「売り手」が利益を分け合うのは当然です。それこそ商売の基本ですから。よく話題になるのは最後の「世間よし」です。
なぜ「世間よし」なのか?というと、これは簡単で、近江商人は近江国外で長く続く商売をしていたから。というよりも国外で商売して成功するのが近江商人の真骨頂。
近江国外において、近江からやってきたヨソモノたる近江商人が商売するためには、まずは信用を得なければいけません。例えば江戸で儲けたら江戸でその利益を幾ばくかは還元して地域に貢献しないと信用を得られない。利益もほどほどにして買い手にも喜んでもらいつつ、持続的に地元に利益還元することで「ヨソモノ」ではなく「ミウチ」として扱ってくれるよう努力したのが近江商人。
道義や義理を優先し利益を後回しにするという「先義後利」といいう儒教の「荀子」由来の有名な言葉もがありますが、先義後利の精神で商売しないとヨソモノは、商売できないんです(近江と関係ないが百貨店の大丸も「先義後利」を社是としている)。
現代経営では、CSR(企業の社会的責任)の先駆けだとして「世間よし」が評価されていますが「世間よし」でないとよそ者は商売できないという必然からであって、とってつけたようなCS...
Read moreAn absolutely gorgeous house with exquisite garden and lots of knick knacks. Costs 300 yen to enter or 1000 yen with...
Read more近江商人に触れようと、五箇荘周辺を散策しました。豪商で知られる明治期の代表的な近江商人、藤井彦四郎邸に到着です。この日はレンタカー移動だったので、駐車場付きも助かります。
門をくぐると右手側に「天秤の訓」題された、五箇荘商人像が出迎えてくれます。受付で4館共通券(1150円)を購入しました。五箇荘の他の施設もぐるっと回る予定だったので、ちょうど良かったです。(小銭は用意しておきましょう)
和洋折衷で見事な建築や琵琶湖を模した庭が、素晴らしいですね。室内に展示してあった「てんびんの詩」は、その後訪問する近江商人博物館で映像を見る事ができました。
新一万円札の肖像である渋沢栄一ファンなので、「躍進」の揮ごうも発見できたのも良かったです。当時の実業での繋がりも可...
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