薩摩国一宮『枚聞神社』 旧国幣小社
所在地:指宿市開聞十町 1366 最寄り駅:JR指宿枕崎線 開聞駅 1km 御祭神:大日孁貴命(おおひるめのむちのみこと)
【薩摩富士(開聞岳)の麓に鎮座する社】
薩摩富士と呼ばれる開聞岳の北麓に鎮座する社で、正面鳥居の上には開聞岳の山頂が望めます。(現在は背後の樹木が繁茂して見通すことはできない) 社殿は総朱塗りで、入り口の向拝柱には龍の彫刻(龍柱)が施されています。 古くけら外洋に面した立地で開聞岳が船の目印となったことから、「航海神」としても崇められ海上安全の信仰が篤い社です。 また、当神社の本殿の裏に、木製の柵で囲まれた一角がある。この柵の中は、地面に大小様々な大きさの石が敷き詰められているが、ここは「清所」と呼ばれている場所で、言い伝えでは豊玉姫の御陵であるともいわれている。 当神社の近くには、豊玉姫と彦火々出見尊が出会ったとされ、日本最古の井戸ともいわれる「玉の井」がある。
大日孁貴命(おおひるめのむちのみこと)
名称: [古事記] 天照大御神 (あまてらすおおみかみ) [日本書紀] 天照大神 (あまてらすおおかみ、あまてらすおおみかみ) 別称: 大日孁貴神(おおひるめのむちのかみ) 大日女尊(おおひるめのみこと) 大日孁(おおひるめ) 大日女(おおひめ) 天照皇大神(あまてらすすめおおかみ) 皇大御神(すめおおみかみ) 天照坐皇大御神(あまてらしますすめおおみかみ) お伊勢さま 神明さま 神格: 太陽神・高天原主神・皇祖神・総氏神・幡織神・農業神 御利益: 開運隆盛・勝運・健康祈願・子孫繁栄・合格・出世・五穀豊穣・国土安泰・国家安泰・所願成就・魔除け・厄除け 関連神: 生み神 伊耶那岐命(いざなぎのみこと) 弟神 素戔嗚命(すさのおのみこと) 弟神 月読命(つくよみのみこと) 孫神...
Read more3年ほど前の2018年頃から、旅行先を考えるのが面倒なので全国の一宮を巡ってます。正確には、 ・ほどよく全国に散らばっている ・旅行と同時に地域の歴史が学べる(ことが多い) ・多くは過疎地なので旅情がある
など、好んで巡ってます。国内66か所のうち半分は回りました。今回は本州最南端で、薩摩国一之宮の枚聞神社へ参拝してまいりました。
どうせ巡るならばと、基本は車を使わずに歩きます。これは明治時代より以前の地域のひとの目線で見て回りたいからです。またできれば当時の城郭(=政治の中心地)と一之宮を結ぶように歩きます。
枚聞神社は、あまり歴史を調べずとも、現地に来てみるとわかることがひとつあります。それは、開聞岳(かいもんだけ、別名「薩摩富士」)をご神体とした山岳信仰だったのだろうということです。枚聞神社を目指す道すがら、ずーっと開聞岳の雄大な姿が見えてました。
そして、神社に到着すると、本殿は珍しく北面してます。 通常、日本の神社は南、あるいは東を向いていることが多いです。天子南面すというか"太陽"を崇めることから、南か、陽が出る東です。しかし、この神社は本殿が北を向いており、本殿の背後には...。そう、しっかりと開聞岳がありました。もともとは、開聞岳の南のふもとに社殿があったそうですが、噴火で焼けてしまい、現在の位置に移転したそうです。
社殿は、戦国時代は、島津家の家臣"頴娃氏(えいし)"、江戸時代は島津家の庇護をうけ、主に海運の守り神とされたそうです。現在の社殿は江戸時代中期に島津家が奉納したもののようです。本殿の心柱のように、立派な龍の彫刻がある「龍柱(りゅうちゅう、りゅうばしら)」がある。綺麗に装飾もされているが残念ながら、参拝客からはあまり良く見えない。
現在も、薩摩川内市の「新田神社」と指宿市の「枚聞神社」とで、薩摩一之宮を争っているようだ。少なくとも県外の私にはそう見える。鎌倉時代から続く争いのようだけど、両方を回った私からすると、「枚聞神社」の圧勝です。
(メモ) 枚聞神社への参拝でわかったことだけど、南九州には龍柱が多いようだ。これはきっと、中国の影響を受けたのだろう。関東ではほとんど目にすることがない。
【主な龍柱のある神社】 霧島神宮 鹿児島神宮 枚聞神社 新田神社 蒲生八幡神社(以上、鹿児島県)、 兼喜神社 東霧島神社 ...
Read more2024.5.4 奉拝
薩摩國の一宮の一つになります。
池田湖を離れ、色んな角度から三角形の開聞岳を見つつ車を走らせ、正面に開聞岳が見えたら、枚聞神社に到着したって感じです。
参道からは開聞岳は見えないよってなんてことも聞きましたが、見れましたね。
この角度や本殿からの抜けからして、開聞岳を御神体とした山岳信仰の神社!って思うし、開門(ひらくもん)=枚聞(ひらもん)って転じたじゃないの?って誰もが考えちゃうと思います。
本殿は入母屋造で、向拝がついています。朱色に統一された神社は素敵です。
主祭神は、大日霎貴命(おおひるめのむちのみこと)=皆様ご存知の皇祖神、天照大神(あまてらすおおかみ)ことですね。
配祀神は五男三女神。略しちゃいけませんね。
素戔嗚尊が天照大神の頭髪と腕に巻いていた八坂瓊之五百箇御統(やさかにのいおつみすまる)を噛み砕いて吹き出した天之忍穂耳命(あめのおしほみのみこと)と、 天之穂日命(あめのほひのみこと)と、 天津彦根命(あまつひこねのみこと) と、活津彦根命(いくつひこねのみこと)と、 熊野樟日命(くまぬのくすひのみこと)の五男神。
そして、天照大神が素戔嗚尊の十束剣(とつかのつるぎ)を噛み砕いて吹き出した宗像三女神。いやいや、ここまできて略してはいけませんね。多紀理毘賣命(たぎりひめのみこと)と、 狭依毘賣命(さよりひめのみこと)=...
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