・三島節子記念美術館とは この地、一宮市に生まれた三岸節子という画家をたたえるため、また彼女の作品を後世に残すために作られた美術館です。1998年にオープンした美術館で翌年99年には愛知まちなみ建築賞を受賞しています。ちなみに常設展室と特別展室ともに撮影の注意書きはありませんが基本的には撮影禁止ですよ‼もしかしたら撮影の許可がおりるかもしれませんが… ・実際に行ってみた 外観も内装も清楚な美術館でした。美術館には三岸節子の作品が展示されている常設展と時期によって展示されている作品が変わる特別展があります。常設展の入館料は300円ほど(大人料金)で特別展は料金が変動するようです。ちなみに自分が行ったときは特別展と常設展のチケットがセットで学生料金400円(大人料金は800円)でした。観覧者はご年配の方が多いように感じましたが若い人も数名いました。 ・常設展につて 常設展では三岸節子の作品のみが展示されています。常設展といっても展示室は美術館室内(こちらでは絵画を展示)と土蔵展示室(こちらでは陶芸作品を展示)の2ヶ所にわかれています。絵画コーナーでは15ほどの作品が展示されています。陶芸コーナーでは陶芸作品やそれに関連したものが展示されています。 ・特別展について 特別展は時期によって展示されているものが異なります。また、特別展観覧には常設展観覧料金とは別途でお金が必要になります。特別展の観覧料金は展示物によって料金が異なってくるので公式ホームページでご確認下さい。ちなみに自分が8月初旬に行ったときは丸木スマという画家の作品が展示されていました。スマは1875年に広島で生まれましたが画家として活動し始めたのはなんと70歳から。それから81歳でなくなるまでの約10年間、絵画に没頭したそうです。彼女の絵は原爆で被災したため原爆の絵や、被爆を通じて学んだ生命の尊さを表した絵が特徴です。なかでも原爆の絵は地獄と化した“ヒロシマ”の街が描かれており燃え盛る炎と生死をさまよう人々を描写した絵は脳裏に焼き付きました。 ・原爆について考えてみた アメリカは戦争を早く終わらせるため原爆投下に至ったと主張しているがそれは“正義”という名によって歪められた判断ではなかったのか、そして被爆国日本に生きる私たち一人一人がこれからしなければならないことはなんなのかをこれからの日本を生きてゆく者として...
Read more織物工場を営んでいた生家跡に建てられたこの美術館は、のこぎり屋根の外観や、ヴェネツィアを思わせる水路が流れるエントランスなど、独特な雰囲気を醸し出しています。ここには、生涯にわたって力強く作品を描き続けた三岸節子さんの魂が宿っているような気がします。
二十歳で描かれた自画像は、特に強い印象を与え、見る人の心に深く訴えかけてきます。晩年の作品にみられる重厚な色彩や、桜の絵のような力強い構図には、彼女が絵画に捧げた情熱と、生涯をかけて洋画家の道を切り開いていった女性としての強さが感じられました。
企画展もとても質が高く、様々なテーマで楽しませてくれます。生家が織物工場だったことにちなんだ企画展や、地域に残るのこぎり屋根の工場との関連性に着目した展示は、とても興味深いものでした。また、三岸好太郎との夫婦展や、丸木位里の「原爆の図」を扱った展示など、毎回異なるテーマで深い感動を与えてくれます。猫の絵本展のように、子どもも楽しめる企画展が開催されることもあり、幅広い世代が芸術に触れることができます。
この美術館の魅力は作品だけではありません。展示室の奥にある土蔵は、彼女のアトリエが再現されており、制作活動における生々しい息遣いを肌で感じることができます。パレットを見ただけで、創作に対する深い情熱が伝わってくるようです。また、来館者の感想が丁寧に掲示されていたり、俳句が作品の横に添えられていたり、見る人がそれぞれの視点で作品を楽しめるように工夫されているのが印象的でした。
規模はそれほど大きくありませんが、常設展も企画展も充実していて、ゆっくりと作品と向き合うことができます。落ち着いた雰囲気の喫茶室では、美味しいコーヒーを味わいながら、素敵な時間を過ごせます。高齢の方や子連れにも配慮されていて、誰もが気兼ねなく芸術に親しめる、温か...
Read moreこちらは明治から平成にかけ百年近い歳月を生きた日本を代表する洋画家・三岸節子の美術館。
昨年、放送された「新美の巨人たち」で近藤サトさんが訪れていて、いつか行きたいなぁ。。と思っていて、今回友人に頼んで連れて行ってもらいました^ ^
三岸節子の生家跡に建てられた美術館は煉瓦造りの織物工場を思わせるのこぎり屋根が印象的な外観。 最寄駅はない為、車でしか行けないような場所ですが、入る前からきっと良い作品に出会えそうな予感がします꒰#'ω`#꒱
夫である画家の三岸好太郎を早くに亡くし、母として、男社会の画壇という逆境の中で戦い続けた炎の生涯。 なぜか辛いほう苦しいほうへ歩み続けた強い人。
93歳で描いた大作『さいたさいたさくらがさいた』の全てを包み込むような力強さ、美しさ、怖さ。 人生の旅路の果てに命と引き換えに生み出された作品は心を動かすものがありました。
館内にはこじんまりとした喫茶室が設けられていて、コーヒー・紅茶が300円、近くの老舗菓舗...
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