興化山と号する臨済宗妙心寺派の寺院。 この寺のシンボルは、重要文化財に指定されている地蔵堂(六角堂)。室町時代の後期、永正7年(1510)に建てられた。中世までさかのぼる六角堂は他に例がなく、大変貴重。お堂の外回りに壁がなく、柱だけの吹き放しになっているのも珍しい。 このお堂の本尊の地蔵菩薩像も、優れた仏像として重要文化財に指定されている。鎌倉時代の文暦2年(1235)年に作られた鉄製の像で、鉄でできているとは思えないほど表面がきれいに仕上げられている。優しくもきりりとしたお顔だちが素晴らしく、全国に残る鉄仏の中でも1・2を争う名品と言われている。(写真でしか見たことがないが、いつ開帳されるんだろうか?)天変地異が起こる前に汗をかいて知らせて下さると伝えられ、「汗かき地蔵」と呼ばれている。 他、境内の建物では地蔵堂の前に建つ立派な2階建ての山門が稲沢市の指定文化財になっている。 また、地蔵堂の正面に掛けられている鰐口(お詣りする時に鳴らすドラのようなもの)は永和2年(1376)に鋳造されたもので、愛知県の...
Read more臨済宗の寺院です。 重要文化財の六角堂は小さい境内に対して大きな建物で、内部は非公開ですが、正面の小さな格子の窓からかすかに重要文化財の秘仏鉄造の地蔵菩薩様のお姿を見ることができます。 格子窓の上に県指定文化財の鰐口があります。 秘仏は毎年2月24日と8月24日の地蔵会の時にに開帳されるようで、噂では電話にて拝観の予約をして、拝仏することも可能なようです。 自分は、庫裏で御朱印を頂いたお寺の方から、遠方から参拝したことを考量していただき、六角堂の内部を参拝することができました。 なお、御朱印は書置きです。 この他に境内には信長公が清州城滞在の時期に愛飲していた井戸水があり、「臥松水」と呼ばれています。 JRの清州駅から徒歩15分程の場所にあり、応対していただきたお寺の方に話では、周辺に自動販売機がないため、駅前で飲み物を用意しておく方がいいともいます。 なお、清州...
Read more最寄の清洲駅からは歩いて一五分ほどで、清州城とは駅から反対方向になります。 境内の地蔵堂は国の重要文化財で、その形状から六角堂とも呼ばれ、周辺の地名にもなっています。不釣合に大きな屋根をつっかえ棒のような柱で支える、独特な形状が特徴です。なお、地蔵堂本尊の鉄造地蔵菩薩立像も国の重要用文化財ですが、地蔵堂の扉は通常閉ざされているため、拝観できる日は限られているようです。 他に類例のない様式とはいえ遠路はるばる足を運ぶには微妙な見ごたえですが、名古屋~岐阜の間には空襲による被害をまぬがれた近世以前の建物が点在しているので、それらとあわせてであ...
Read more