長沼山萬徳寺といい真言宗豐山派のお寺で御本尊は阿弥陀三尊になります。 神護景雲二年(762年)に僧慈賢が創建し草堂に阿弥陀三尊を安置したのが始まりと伝えられています。 女帝の称徳天皇(孝謙天皇が重祚して称徳天皇となる)が萬徳寺を官寺としたといいます。 その後鵜沼川の洪水で寺は荒廃していたが承和元年(834年)に真言宗の宗祖弘法大師空海が再建したと伝わる。 その後の天暦年中(947年~957年)の火災や、永祚年中(989年~990年)の大嵐で寺は再び荒廃したが建長六年(1254年)に僧常円が再興し中興開山となっている。 亀山天皇の保護を受け寺の伽藍を整備し境内に多宝塔を建立し大日如来像を安置した、天正二十年(1592年)には駒井重勝公や徳永寿昌公より寄進を受け文禄四年(1595年)には豊臣秀吉公からも寺領五百三十石の寄進を受けた、代々の尾張藩主も寺領を安堵していた。 江戸期には京都醍醐寺報恩院の末寺で尾張真言宗大本山として末寺五十三ケ寺を有したが昭和四十四年(1969年)の火災で本堂や客殿を焼失しているが...
Read more観光寺院ではなく檀家寺で開門中の拝観は自由とされていますが、多宝塔と鎮守堂は国の重要文化財に指定されています。いずれも大きくもなければ際立った特色もなく、わざわざ見に来るには少々きぴしい目応えながらも、名古屋空襲と一宮空襲の被害を共にまぬがれたこの辺りには近世以前の遺構が結構あります。西に二〇分ほど歩けば楼門と拝殿が国重文に国府宮、名鉄国府宮駅から一宮・岐阜方面に二駅のところにある妙興寺は勅使門が国重文で、近世の伽藍がよく保たれています。 それらとあわせてであれば、ほどよく楽しめるかと存じます。境内はほどよく手入れされているので...
Read more2021年11月中旬に初めて行きました。
その日、エントリオでスポーツ観戦後、国府宮に参拝する予定で稲沢駅に着いた際、近隣の案内板にこちらに重要文化財の多宝塔があることを知り、寄ることに
住宅地の中にひっそりあります。
多宝塔は同じく重要文化財の密蔵院(春日井市)にある多宝塔と印象重なりましたが、歴史を感じさせる美しい塔です。
当時、他に参拝される方はいなかったこともあり、のんびりと参拝することができました。
こちらは牡丹が有名とのことなので次回は牡丹の花が咲いた...
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