羅漢寺と聞いてまずここを思い浮かべる人は播州人に限られるでしょう。全国的な知名度で言えば耶馬溪の羅漢寺が随一でしょうし、首都圏なら目黒の五百羅漢寺です。国宝や国の重要文化財があるわけでもなく、ざっと見て回るだけなら一〇分もかかりません。五百羅漢と言っても実際には四百ほどしかないようですし、一つ一つもまあ、言ってしまえば粗雑な造りです。美術品としての価値は無いに等しいものと思われます。 しかしながらここの羅漢様は、いずれも実に味わいのある、穏やかなお顔立ちをされています。夏に見れば涼やかな、冬に見れば暖かな気持ちになれます。一つとして同じものはなく、それぞれの良さがあるのに、全体として見れば調和しています。 歩いて一〇分とかからない距離にある酒見寺はもともと羅漢寺と一体の寺院で、カラフルな多宝塔が国の重要文化財に指定されています。酒見寺に隣接する住吉神社は中本殿、東本殿、西本殿の三棟と、拝殿が国の重要文化財に指定されています。八キロほど離れたところにある一乗寺には国宝の三重塔をはじめ、国の重要文化財がてんこもりです。そこからさらに足をのばして、東に一〇キロほど行けば、国宝の阿弥陀堂と阿弥陀三尊像を擁する浄土寺があります。これら寺院とあわせての参拝をお勧めします。...
Read more加西市北条にある五百羅漢です。 五百羅漢とは一切の煩悩を払って修行の最高に達した500人の仏弟子のことです。 私(大阪府在住)は歴史や仏教を勉強していて、全国の古社寺を巡っています。また、花の写真を撮るのが趣味で、一眼レフカメラを片手に各地を巡っています 。 この日(2022年11月26日)は、マイカーでの4日間の鳥取旅行の最終日で、大阪へ帰る途中にここ羅漢寺を訪れました。 ここの五百羅漢は江戸時代初期に造立されたようなのですが、専門家の作ではなく、むしろその稚拙な作風が素朴で人気を得ているようです。 この日はちょうど...
Read more穏やかな気持ちで静かに過ごせる空間です。 「親が美たけりゃ北条の西の五百羅漢の堂に御座れ」と謳われる、古くから全国的に有名な石仏だそうです。 紅葉を見ようと思い立ち寄りましたが、まだ少し早かったですね。 20日(土)からライトアップが開催されるそうで、その頃はちょうど見頃なのかな。写真で見ると幻想的ですごくステキです。 売店のおばちゃまがすごく人懐っこい方で、地元のいいお話を聞かせてくれました。 春は桜が、夏は8月に「千灯会」(千本のろうそくに火を灯して先祖供養)、秋もライトアップと同時にミニコンサートがあるそうです。 またそんな...
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