2023/01 低評価が多めなのは謎。無料であり、映像シアターだけで数十分間楽しめるのだから、特に文句ないだろう。 税金の無駄とかいう人間は、どこか別の市町村にでも引っ越せば良い。もっとも、地域の文化施設を蔑ろにするような自治体は日本に存在しない。もしあるとすれば、そんな自治体に未来はない。

もとい。 本センターの展示内容は、立地的には伊奈氏と安行地域関係の展示がメインと思われる。 近場に保存状態が良好な赤山城址があるが、こちらへ訪問するつもりなら、本施設は必訪。城址近くのビジターセンター等にありがちな、往時の模型がある。 いくら人気の家康配下とはいえ、伊奈氏推しなんて川口市民を除いて少数派な気もするが、首都圏への影響力で言えば徳川四天王を遥かに凌ぐ家系のように思う。周囲には伊奈縁の寺社が点在しており、歴史好きや地理好きが観れば相当に楽しめるはず。

イイナパーク川口の中にある展示室です。当地の偉人・伊奈忠治についての展示が中心です。

伊奈忠治は、武蔵小室藩主・伊奈忠次も次男。忠次は徳川家康に仕え、家康の関東入府以降は、代官頭として関東の領地の管理を行っていました。忠次の死後、忠治は代官の仕事を引き継ぎ、関東の幕領の管理や河川改修に取り組みました。幕府から赤山の土地を与えられると、そこに赤山陣屋を築き、開発事業の拠点としました。それ以降、代官としての職務と赤山陣屋は1792年に伊奈忠尊が失脚するまで180年間受け継がれて「関東郡代」と呼ばれるようになりました。

伊奈忠治が活躍し、赤山陣屋があったのが川口市のこの辺り。郷土の偉人として尊敬されています。あくまで分館なので、展示はそれほどではありません。ちなみにミドリシジミが埼玉の「県蝶」であることをここで始めて知りました。

一般道よりイイナパークへ入り、そこからアクセスしました。 一旦パーク内に入る必要があり、位置としては北口側です。 展示物はそんなに多くはなかったのですが、大きめの昔の状態（赤山城があった頃）を表したジオラマがあり、また数分で終わるものですが何種類かの川口を映像で紹介する場所があるため、この付近の方なら一度はご覧になってみるといいかもしれません。 見ごたえがあるというより、概要だけ知ることができる場所です。 施設はまだ新しいようで、トイレなどはきれいでした。 入館は無料です。