鬼怒川上流ダム群4基(五十里ダム、川治ダム、川間ダム、湯西川ダム)の内の一つで、国土交通省公認の美少女ダムキャラ四姉妹の長女「いかり」にあたります(笑)。長女だけあって昭和31年完成と最も古く、四姉妹の中では一番貯水量の多いダムです。
堤高は112mで完成当時は日本一の高さを誇りました。なにせ「鬼が怒る川」と書くぐらいですからね(笑)、国がいかにこの場所の治水を重要視しているかが分かります。五十里(いかり)とは変わった名前ですが、かつてダム湖の下には会津若松へと通ずる会津西街道が存在し、江戸から50里(約200km)の距離にあたる事から名付けられたそうです。
五十里宿という宿場町も存在していて、日光の魅力を世界に広めた冒険家イザベラ・バード女史も明治時代にここを通過しています。無垢の日本の自然を愛していた女史も、まさか湖底に沈むとは思わなかったでしょうね。
ダムの形式としては自身の重量で水圧を支える重力式コンクリートダムで、堤頂部は直線状で下にいくほど高くなる水圧に対応して、末広がりに厚みを増す典型的な形状です。 ほぼ並行して存在する近くの川治ダムとは導水管で繋がっており、水が足りない時は融通してもらい満水時はポンプで水を送って、下流への放水量を一定に保ち無駄な放水を防ぐ仕組みになっています。二つのダムが一つの大きなダムのような働きをする訳です。
ちなみに川治ダムは五十里ダムのすぐ近くにありながら、形式は全く異なるアーチ式ダムで堤頂部は湾曲し、堤体は下にいくほどえぐれて放水部がオーバーハングする尖鋭的な構造になっています。すぐ側にあるので、こちらも見学して比較して...
Read moreVisited november 2025 autumn season beautiful dam free observation deck, its so nice that...
Read more鬼怒川河川の上流には、いくつものダムとダム湖が有りますが、この“五十里湖と五十里ダムも、その代表格の一ヶ所ですね。 (有名な代表格は他に、川治ダム・川俣ダム・湯西川ダムの計4ヶ所ですか) 展望台!?この見晴台からも充分に、迫力の景観は拝めますが、隧道トンネル脇から降り口を行けば、さらに「資料館」が有って、時間的余裕が有れば是非拝観するといいですね。この地の歴史的資料や、ダム完成に至り大変な犠牲と代償などの由来を目にして、きっと感慨深いものが有る事でしょう。 (この見晴台、うっかりすると通り過ぎてしまうかも知れません、駐車場もさほど広く...
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