Numata Castle Ruins — Attraction in Numata

別名　霞城、倉内城 城の形状　丘城 天守閣　５層６階（江戸時代初期） 続日本１００名城　１１６番目 （平成２９年（２０１７年）登録）

・歴史… 享禄５年（１５３２年）沼田顕泰により築城され沼田氏の拠点となる。利根川と薄根川の合流地点の北東部の河岸段丘の台地上に位置する丘城。二つの川側は約７０メートルほどの崖となっている。典型的な丘城。

戦国時代、関東管領の上杉氏が小田原の後北条氏との権力闘争に敗北し、沼田氏も後北条氏の配下に下る。甲斐武田氏による侵攻で、武田氏の軍師の真田幸隆公、昌幸公の親子が計略を用いて沼田城を難なく攻略し、以降沼田は真田氏の領土となる。

天正１８年（１５９０年）小田原征伐後に沼田領２.７万石は、当時真田昌幸公は信濃（現在の長野県）上田を居城にしていたので、嫡男の信幸（信之）公に託される。

慶長５年（１６００年）関ヶ原の戦いで信幸（信之）公は東軍に属し、徳川家康公の養女にして、戦国最強の武将の本多忠勝の娘の小松姫（稲姫）を正室に迎える。 そして、東軍の武将として戦功を挙げた信幸（信之）公は、徳川家の家臣としての誠意を見せるため、真田家代々が名前に付けてきた「幸」の字を捨て「之」とした。 戦功の対価の９.５万石の大名に昇進した。

一方、西軍に属した父、昌幸公と弟、信繁（幸村）公は上田城合戦で、後の江戸幕府第２代将軍徳川秀忠公の大規模軍勢を寡兵（少ない軍勢）によるゲリラ戦法により足留めし、結局関ヶ原に遅参させることに成功する。徳川家を翻弄した父と弟は当然死刑になるところ、信幸（信之）公と本多忠勝の助言により、助命され紀州（現在の和歌山県）の九度山に幽閉となる。 その後、信繁（幸村）公は、九度山を脱出し大坂の陣に参戦し、真田丸という砦を作り奮戦し、あと一歩で徳川家康公の首をはねかけたが、豊臣方の失策で戦死する。

・沼田藩成立 沼田藩９.５万石の領主となった信之公は、大坂の陣でも、弟信繁（幸村）公の策を見破るなどの戦功を挙げたため、さらに加増され、信濃上田藩に移封する（後に旧海津城を改修し松代城に改め、以降明治維新まで松代藩１０万石で治める）。 沼田領３万石は、嫡男信吉が継ぎ領主となる。但し、この時は上田藩の属領扱いで独立した藩と認めてもらえてない。信吉は父より先に死去し、信吉の嫡男の熊之助が相続する。しかし、その熊之助も７歳で死去する。本来なら改易となるが関ヶ原や大坂の陣の功績があり、信吉の次男の信利が熊之助の養子になることで相続する。その後、宗家の信之の跡を継いだ信政が死去すると、沼田の信利と、宗家の信政の六男信房との間で後継者争いとなる。結局、信房が宗家を継ぎ、信利は正式に沼田藩３万石の藩主として認められた。

信利は実際には３万石であるにもかかわらず、幕府には沼田の実高を１４.４万石と過大申告する。そのため領民に過大な年貢を敷いたため、領民が苦しめられることになる。延宝８年（１６８０年）幕命により江戸両国橋の橋の架け直しに伴い、沼田藩所有の木材を期限まで納品するように命ぜられる。しかし納期に間に合わず、責任を取らされ沼田藩３万石は改易となる。この改易には諸説あり、前述の年貢の採り過ぎによる領内の治安の低下を、公儀御庭番に報告された。また、３万石に見合わない５層６階の天守閣を持っていたことを幕府や諸侯に妬まれたという説あり。 これにより沼田真田家は消滅し、豪華な沼田城は破却され、しばらく天領（幕府直轄領）となり代官支配となる。

元禄１６年（１７０３年）下総（現在の千葉県）舟戸より、本多正永が２万石で入る。破却された城を少々治し城の体を保つ。３代目の本多正矩（まさのり）がさらに２万石加増により駿河（現在の静岡県）田中藩へ移封する。

享保７年（１７３２年）常陸（現在の茨城県）下館藩より黒田直邦が３万石で入る。２代目の黒田直純の時に上総（現在の千葉県）久留里藩へ移封。

寛保２年（１７４２年）幕府老中の要職にあった土岐頼稔（よりとし）が３.５万石で入る。３代目定経は年貢増強を打ち出すも領民との間で激しい闘争が起こる（貝取事件）。結局、領民との話合いにより年貢増強を取りやめる。幕末、幕府親藩の会津藩と譜代の桑名藩の両藩で親戚関係にある沼田藩だったが、お家存続のため新政府軍に恭順し、会津藩と戦う。

明治２年（１８６９年）版籍奉還 明治４年（１８７１年）廃藩置県 明治１７年（１８８４年）華族令施行により、藩主は子爵となる。

アクセス ＪＲ上越線、沼田駅より徒歩１８分 路線バスで、沼田公園停留所まで３分。 ※悪い事は言いません。必ず路線バス等の公共交通機関を利用して下さい。沼田城や沼田市内までは、信じられない程の心臓破り、いや破られ過ぎの急坂が待ち構えています。流石は崖の上に建つ丘城とい...

Beautiful park. Many people run around it for exercise. There is a museum close by that explains the history of the Numata family castle. There are some caged birds and rabbits in the park. The cherry blossoms here in April are extremely beautiful! People enjoy hanami here. There is also a lovely view of surroundings from this...

大河ドラマ「真田丸」でこれから出て来るであろう「沼田城」・・・ 以前から、一度は訪ねてみたい場所であった・・・この度は、草津温泉に宿を取り「真田街道」を走りながら「岩櫃城」の付近も楽しみ、念願の「沼田城」をゆっくりと探索できた・・・ 今は「真田丸」で特にブームを呼んでいるが、おいらの場合は・・・ 「三波春夫」さんの歌謡浪曲に出てくる沼田城と小松姫の逸話が好きでしてね・・・

「上杉」との戦に「徳川側」として参加していた真田親子の基に、大阪・豊臣側から密書が届く・・・関ヶ原の戦いが切って落とされようとしている差し迫ったこの時期に・・・真田親子は、徳川家康の養女（本多忠勝の長女・稲姫）小松姫を婦人として迎えていた長男・信幸と昌幸・幸村親子が互いに「徳川」と「豊臣」側とに分かれて「真田」の名前を残そうとした・・・

その決定をいち早く知った留守を預かる小松姫・・・ 上杉との戦いを中断、真田親子は野州佐野で水杯を交わし、昌幸と幸村は１７００の兵と共に、中山道を経由して関が原に転戦しようとしていた・・・

沼田の城下に差し掛かり、長男の信幸に譲ったとは言え、かつて昌幸の城であった「沼田城」にて一夜の休憩を取ろうとしたのだが、「親子兄弟と言えども、今はすでに敵味方に分かれた立場なれば、留守を預かる妻として、敵の入城は認められない！どうしてもと言うのなら、弓矢にかけても守り抜く。」と、自ら鎧帷子に身を固めて入城を拒んだ逸話・・・

怒りを露にする幸村に、「小松の言い分はさすがだぞ・・・城を守るとは正にその通り、立派な嫁だ！心で泣いてる小松の気持ちを察してやれ・・・」と言いふくめる真田安房昌幸公・・・なんと素晴らしいやり取りではないか・・・

その後、関ヶ原の敗者となった昌幸・幸村親子が幽閉の身となった後は、金銭面で支援を続けたそうで・・・やるじゃないか小松姫。

今回の大河ドラマに合わせてか・・・小松姫と真田信之の石像が花咲く本丸の傍らに建っていた・・・ その後、真田の名は残ったとは言え・・・信之（信幸を改名して信之・・・幸の字を之に・・・この事からも、徳川に対する配慮が忍ばれる）の苦労も大変だったろうなぁと思うが、凛とした小松姫の内助の功も、これまた素晴らしいものが有った事だろうと想像できる・・・。

今となっては、想いを馳せるのみなれど・・・

逸話となったその日・・・昌幸・幸村親子が一夜を過ごしたとされる「正覚寺」に小松姫が眠っていると言う事も、何とも因縁を...