1910年代から20年代にかけて政治・社会・文化の各方面で民主主義の発展や自由主義的な運動が全国各地で盛んに行われました。
この風潮や思潮は概ね大正時代(1912-1926)に起こった事から「大正デモクラシー」と呼ばれます。
時代の荒波に揉まれ、明治維新後の新政府によって組織された「藩閥政治」から国民の意思を反映した「政党政治」の日本へ、多くの国民が社会運動に加わった時代です。
その諸活動や思想の伝播となった人物には、美濃部達吉(みのべたつきち)や鈴木文治(すずきぶんじ)など多くの人が関係していますが、その中で特にリーダー的存在として挙げられるのが憲法学者の吉野作蔵(よしのさくぞう)です。
一般書籍だけでなく歴史の教科書にも名を連ねる吉野氏は1878年(明治11年)古川十日町に生まれます。
吉野作蔵記念館は、吉野氏の生い立ちだけでなく、大正デモクラシーと日本、当時の日本と海外の関係まで小さな視点から何故それに至ったのかを俯瞰して学べるような博物館となっています。
施設についてですが私は古川駅から20分ほどかけて歩いて向かいましたが、通常はタクシーを利用するのが便利です。
また受付では吉野氏がお汁粉を好んでいた事に因んで小豆ブレンドコーヒー(1個200円)を購入する事ができ、贈答用もありますので機会があれば是非試してみてください。
【利用料】 -常設展- 大人 320円 高校生 220円 小・中学生 100円 -企画展- 大人 500円 高校生 ...
Read more大正デモクラシーの旗手と言われた、古川出身の吉野作造さんの民本主義を教えて、いただきました。 なんと、故井上ひさしさんが、平成10年に、名誉館長を務められたそうです。 井上ひさしさんの戯曲[兄おとうと]で吉野作造とその弟、信ニが題材になった縁だそうです。 私自身の出身地仙台市宮城野区は、井上ひさしさんが幼少期過ごされた。養護施設ラサールホームもあり、青葉繁れるなどの小説が大好きなものですから、そちらのほうを夢中になってみました。 日本の民主主義のカタチ造りが、間違いなく、吉野作造さん達の活動にあったのだと考えさせられました。 うかがった日は、アメリカ大統領選挙の開票の真っ只中で、一体アメリカの民主主義は何なんだ!私が叫んでも、な...
Read more大正デモクラシーの始まりを作った、東京帝国大学の社会学の博士がこの町出身だとは知らなかった 北国の田んぼの町出身なので、寡黙な学者さんだったのかな?と勝手にイメージしていたが 記念館を見てみたらとても熱い人だった 吉野作造の他にもその時代に活躍した熱い人達がたくさん登場していた 入り口~廊下の辺りは完全子供向けという感じだが、展示室内部は全てを読むのに結構頑張らないといけないくらいの...
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