This medium sized museum gives the basics on how light soy sauce is produced. Most information is in Japanese (which is expected in a small town) but there is some English in main locations. This museum will not change you life, but it's admission fee of 10 yen might be the cheapest museum you visiting...
Read more兵庫県「龍野」と言えば、関西風の料理には欠かせない「うすくち(淡口)醤油」の生産地で名高いところです。 この地を代表する「醤油メーカー」のヒガシマル(東丸)醤油の蔵元の事務所と醸造所を保存して後世に伝えようとする施設です。 レンガ造りの玄関口に入ると受付で、1人10円の入館料を払うと質素なパンフレットをもらえました。 中には、江戸や明治・大正の頃の醤油の生産設備や道具類が保存されていて、生産工程や麹菌などの微生物の科学的な品質管理を他に先駆けて行ってきたことがよくわかりました。 ○たつの市の市役所などが建つのは、揖保川の対岸(左岸)ですが、城下町「龍野」はこの辺り一帯です。左岸は国鉄姫新線が敷かれる前は、田畑が広がる寂しいところだったのでした。「本龍野」ができてから発展した場所です。 よく、「鉄道が通ると、蒸気機関車の煙や火の粉で…」と反対したから、古い町が取り残されたのだ。という話を聞きます。 それは全くのデマです。鉄道というものについての知識が乏しいので、誤解してしまうのです。 鉄道は、鉄のレール(線路)の上を鉄の車輪で進むのです。なので3%の斜度の坂しか登れないのです。急な坂があれば、そこを迂回して線路を敷くことになるのです。建設費用のかかるトンネルは可能な限り避けるということをすると、龍野では、対岸の方が適地になっただけのことです。 龍野の人たちは、地元の産物の「醤油」をより多く出荷したいと、(姫新線が敷かれる前に)資金を集めて、揖保川沿いに海まで電車を走らせています。 それで、古い町並みが残されて、多くの観光客が訪れることができたのです。 ⚫️少し辛口なことも。 醤油の生産に、科学的な知識を生かしたということを示す展示の横に、男性用トイレがありました。そこで用を足そうと近づいたところ、有り得ない臭いが漂ってきました。それは間違いなく「消臭ボール」の臭いでした。その主成分は「パラジクロール・ベンゼン」という「ベンゼン環」という「発ガン物質」を持つものです。身体に害のある物を公的な場所で使用するこ...
Read more近隣にある揖保乃糸そうめんの里で以前買ったヒガシマルのちょっといいうどんつゆを再度購入するつもりが店頭になく、調べたところこちらに企業博物館があり直売もされているようだったので足を伸ばしました。 そんな軽い気持ちで見学しましたが、うすくち(淡口)醤油醸造の工程のみならず、龍野の醤油協同組合の歴史資料も展示されており、明治前後の地域経済発展の歴史も学ぶことができます。
各論としての個人的なツボもいくつかぶっ刺さりましたので勝手に列挙します。
・入口の模型 元樽職人の方の製作なのがもうたまりません。
・品質検査室の歴史 私自身、大昔に大学(農芸化学系学科)で食品と微生物を学んだので、製造はもちろん、検査・分析についても当時の器具も含めて一部屋しっかり展示されていることに大変感激しました。ケルダール法というアミノ酸の分析方法があるのですが、その分析に使用するフラスコが各種展示されていて自分の経歴と一繋がりの縁を感じましたし、その標記も「キエルダール」「キルダル」とゆれていることがなお一層歴史の一端に触れた思いでした。
・ミス龍野淡口醤油ファイル 昭和28年の「ミス龍野淡口醤油」に関連する写真資料もファイリングされて閲覧することができました。肖像権もあろうことでしょうからアップはしませんが、個人的には審査員のおじさん写真が二人に一つ灰皿を置き手元に手回し計算機で採点を計算し、という歴史感バリバリでめちゃめちゃグッときました。
・魯山人の言葉 北大路魯山人の「薄口醤油」という文書(平野雅章編「魯山人の料理」から引用)が貼られていて、ちょいちょい東京の醤油disが入っていて可笑しかったです。(私も淡口醤油の味方です)
1時間ほどみっちり楽しんで、入館料は10円。入館者数カウント用なのかな???という思いです。私は100倍取られていても大満足でした。 直売コーナーでお目当ての商品(「のれん味」という商品でした)は在庫なしでしたが、説明頂いた男性もめちゃイケボで良かったです。 総じて大好きな企業博物...
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