世田谷山 観音寺(世田谷観音)は、東急東横線・学芸大学駅の北西1.3kmほどの世田谷区下馬に伽藍を構える単立系寺院です。
昭和26年(1951年)パン屋・精養堂を営んでいた睦賢和尚(ぼっけんおしょう:太田睦賢)が菩提心を起こし、私財を投じて開山され創建されました。 太田睦賢は、長野県から東京へ上京し洋菓子店で働く傍ら、仕事場の向かいにあった教会へ通うようになりました。そこで、ハンセン病患者のために人生を注いだ英国人女性コンウォール・リー(1857〜1941年)と運命の出会いを果たします。リーに洗礼を受けた睦賢青年は、自分も人の役に立ちたいという夢を持つようになります。その後、リーの勧めで始めたパン屋事業で成功し、現世田谷観音の土地を買って寺院を建てました。このように、実業家であった睦賢和尚が独力で開いた寺は、どこの宗派にも属さない「単立寺院」となりました。洗礼を受けたクリスチャンであるため、施設内にはマリア観音と呼ばれる観音様があるなど、とてもユニークです。
大東亜戦争の敗戦後に創建の比較的新しい寺院であるにもかかわらず、寺が所蔵する文化財は江戸時代以前の古いものが多いです。 これらは国内各地の寺社から取り寄せたもので、中には国の重要文化財や東京都の有形文化財に指定されているものもあります。
山門の天井は、竜が描かれた鳴竜(なきりゅう)になっています。元々は福井城の内部にあったものを復元したものだそうです。門の両脇には平安時代に造られたという迫力ある仁王像が構えています。
左手の池には、夢違観音(ゆめちがいかんのん)が建立されて」います。法隆寺の87cmの夢違観音を模写したお姿とのことで、朗らかな表情をされた観音様は、悪い夢を良い夢に変えてくださるといわれています。
本堂には、本尊であり、通称の「世田谷観音」の由来である『聖観世音菩薩像』があります。元々は三重県桑名郡長島村(現・三重県桑名市)の興昭寺の秘仏でした。 その脇には日光菩薩、月光菩薩龍神様、マリア観音、布袋尊、大黒尊なども安置されており、それぞれ歴史的にとても価値のあるものです。
六角堂の中に安置されている『木造不動明王及八代童子像(国指定重要指定文化財)』は、平安時代に活躍した仏師の運慶(うんけい)の弟子である康円(こうえん)が鎌倉時代の文永9年(1272年)に作成したものです。康円の作品はこの世田谷山観音寺に安置されているもの以外には、2体しか残っていないようです。毎月28日には、「お不動様...
Read moreThey hold a very small and local morning market every 2nd Saturday morning from 6-8am. You can get bread, vegetables, fish, tea leaves, etc. depending on the shops that attend. Very small and not crowded, nothing too special but nice for a local morning walk to get something...
Read more世田谷観音に向かう途中、「世田谷観音通り(旧明薬通り)」という標識を見つけ、以前きたことがあったことを思い出した。当時、明治薬科大と日大獣医学部が並んで建っており、周囲はのどかな住宅街があったが、今は名残はなかった。ずいぶん変わったものだと思いながら進むと、ここは以前は大きなお屋敷でもあったのかなと思う石垣が見え、そこが目的地だった。ボロ市の帰りに足を向けたので16:00位になっており、入れるかなと進むと丁度本堂の脇に出た。存在感たっぷりの龍神を眺めていたところ、お寺の方に中にどうぞとうながされた。聖観世音菩薩、日光菩薩、月光菩薩等が並んであったが、表の龍神のインパクトが強かったですね。六角堂と阿弥陀堂は閉まっていましたが、こちらも特徴的な建物でそれぞれに存在感をだしていました。阿弥陀堂は二条城から移築しており、金閣寺を模したものとのこと。どっかで見たことがあるなと思ったのはこの為かと納得。六角堂には仏師運慶の孫にあたる康円の作の不動明王像と八大童子があるらしい。次回の楽しみにしようと仁王門に向かうとかなり古そうなな仁王像がありました。またその前には鉄製(なのかな?) の狛犬が座して居ました。珍しいなと思いながらあちこち見ていたら背中の部分に何か記載がありましたが、残念ながら読めませんでした。境内は比較的広く、珍しいものも多く見られましたが、これらの管理は大変だろうなと思いながら再度龍神を眺めてから後にしました。龍神の彫り物はお寺の方の話だと寄贈されたもので、旧福井城にあったもの(現在はボストン美術館蔵)のレプリカ。城に失くなって寂しくなったから作ってもらったものだとか。これだけでも見る価...
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