東日本最古の天満宮といわれる谷保天満宮(やぼてんまんぐう)。「野暮」の語源ともなったそうで、亀戸天神社・湯島天満宮と合わせて関東三大天神と呼ばれています。
JR南武線 谷保(やほ)駅から徒歩10分くらい。谷保天満宮と書かれた案内のある南口を出ると、駅前とは思えない住宅街。その間の細い路地を少し歩き、自動車の走る通りに出て甲州街道(国道20号線)の方を見ると、谷保天満宮の一の鳥居が見えます。
都心から離れているせいか、東京都指定 天然記念物に指定されている鬱蒼とした社叢(しゃそう・鎮守の森)が残っており、おごそかな雰囲気があります。数年前は鶏が放し飼いされていて、伊勢神宮の鶏を思わせたのですが、色々な事情からいなくなっていました(元々、誰かが捨てた鶏らしい)。
一の鳥居を入ると、参道は緩やかな下りで稲荷合殿(三社合殿)を右手に見ながら進むと、二の鳥居の先から石段を下って境内に入っていく「下り宮(くだりみや)」になっています。
これは多摩川の氾濫などにより、甲州街道の位置が変わったことによるもの。甲州街道は江戸時代のはじめ頃まで、谷保のあたりでは境内の南側(ご本殿に向かって左側)を通っていたので、谷保天満宮のご本殿・拝殿は街道に面して南向きに建てられました。江戸時代の中期以降、現在の甲州街道とほぼ同じ場所になったようです。そのため、現在、ご本殿・拝殿は街道に背を向ける配置となりました。
菅原道真が太宰府に左遷された時、息子たちも様々な地に流罪となり、武蔵国 分倍庄に三男 菅原道武(すがわら みちたけ)は配流されました。菅原道真の死去の知らせを聞いた菅原道武が、903年(延喜3年)に自ら父の像を刻み祭ったのが、谷保天満宮の始まり。
道武が921年(延喜21年)に死去すると、相殿として合祀されました。その後、1181年(養和元年)に当地に遷座されたと伝わっており、ご本殿の真後ろにある五社合殿の左隣に、三郎殿という道武を祭った小さな石祠(せきし)がポツンと建てられています。
ご本殿は、1749年(寛延2年)に建築されたもので、かつては日光東照宮のようなきらびやかな極彩色が施されていました。
拝殿に向かって左側を進んだ所に弁天池があり、その中に厳島神社が鎮座しています。弁天池は、東京の名湧水57選 の一つ「常盤(ときわ)の清水」に選ばれており、周囲はあじさい園となっていて、梅雨の頃は色とりどりの紫陽花が楽しめ、趣があります。
谷保天満宮は、立川崖線(がいせん、ハケ)に沿って建てられているため、崖線下から地下水が湧き出ています。延宝年間(1673年から1681年)に筑紫の僧が谷保天満宮に参拝した際、「とことは(常)に 湧ける泉の いやさやに 神の宮居(かみのみやい)の 端垣(みずがき)となせり」と詠み、これが「常盤の清水」の名の起こりと伝えられています。
9月25日に近い日曜日には、国立市 無形民俗文化財の古式 獅子舞が奉納され、11月2日・3日の両日は「うそ替え神事」があります。
都内にしては広い梅園(約350本)もあり、1月中旬から3月にかけて観梅もできます(季節の祭事「梅まつり」も開催)。梅園は一の鳥居に向かって左側にある駐車場の奥になります。
重要文化財の木造 獅子狛犬(阿吽一対)と木造...
Read more菅原道真公の三男である菅原道武公が、道真公が太宰府に左遷された時に、父への尊容を刻むために建てられた神社。東日本における天満宮としては最も古く、湯島天神、亀戸天神とならび関東三天神と称される。 一方で、この神社は都心から離れており、周囲が住宅街に囲まれていることから、休日でも参拝に訪れる人は少なく、境内は終始静かである。特に鳥居から拝殿前の曲がり角までは木々に覆われており、風と葉擦れの音が爽やかで心地いい。さらにこの神社では鶏が数羽放し飼いにされており、時折境内に元気な鳴き声がこだまする。 2月下旬には、境内の梅園の梅が満開を迎える。梅園の規模はそれほど大きくなく、周遊するだけであれば20分とかからない。ふと立ち寄って梅を愛でながら境内を散策するのもいいだろう。
This shrine was built by Michitake Sugawara, the third son of Michizane Sugawara, to pay homage to his father when Michizane was transferred to Dazaifu. It's the oldest Tenmangu shrine in eastern Japan, and along with Yushima Tenjin and Kameido Tenjin, is known as one of the three Tenjin shrines in Kanto. On the other hand, since the shrine is located far from the city center and surrounded by residential areas, there are few people visiting the shrine even on holidays, and the precincts are quiet all the time. In particular, the area from the torii gate to the corner in front of the shrine is covered with trees, and the sound of the wind and the rustling of leaves is refreshing and pleasant. In addition, the shrine is home to several free-range chickens, whose cheerful cries can be heard occasionally in the shrine grounds. In late February, the plum blossoms in the plum garden on the precincts are in full bloom. The garden is not so large that it takes only 20 minutes to walk around. It is a good idea to stop by and stroll around the grounds while admiring the...
Read more関東三天神の谷保天満宮に参拝に伺いました!国道20号線沿いにある東日本最古の天満宮で、菅原道真公の第三子の道武公が、配流された谷保の地で大宰府で道真公が亡くなったと報を聞き、亡き父への思慕の情から父道真公の尊容を刻み鎮座したのが谷保天満宮の起こりの様です!やはり息子として尊敬した父が亡くなった事は、本当にショックだったのですね!父道真の面影を遺したいと思える子の道武公の気持ちは、父を亡くした自分も痛いほど理解出来ます!そんな親孝行者の道武公の谷保天満宮の御祭神は、菅原道真公と菅原道武公で、崇拝集める勉学の神様です!谷保駅から歩いて15分位にある天満宮で谷保天満宮付近には、燕らしき姿の鳥が鳥居付近で飛び回っています!鳥居に一礼をしてから本殿に向かいます!谷保天満宮は、四季の花々や樹木を楽しめる天満宮で、初夏の紫陽花や秋の銀杏が有名で、特に隣接する梅園の梅の花が有名な雅な天満宮です!階段を下りて本殿付近に到着し体の悪い部分を撫でれば治癒してくれる撫で牛を撫でて、本殿に歩を進めます!本殿を守護するのは、両脇で睨みを効かす狛犬様で、珍しい事に両方の狛犬様と一緒に子供の狛犬様が見えますね!基本は、片方の狛犬様に子供の狛犬様、もう片方には、マリの様な丸い玉が一緒何ですけどね!そんな狛犬様に通された本殿にシッカリと頭を垂れて挨拶と願いを刻み参拝は、終了です!それにしても雅な本殿の彫物ですね!優しさを感じる本殿の雰囲気に威厳を加える様な彫物で素晴らしいです!何よりも温かな自由な空気感が堪らなく気持ちが良い場所だと思えますね!参拝が終わり谷保天満宮の燕?のおみくじを楽しみ軽い心になりながら梅園へ進みます!梅園は、当然時期的に花々のない緑一杯の状態です!近くの売店もお休みだったので、踵を谷保駅に向け、最後に谷保天満宮の菅原道真公と親孝行の道武公に「...
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