式内大社「天照大神高座神社」　御祭神 天照大神 高皇産霊大神　創建 雄略天皇23年(西暦479年)

河内國弁天山はレイラインが交差する位置にあり、天岩戸を思わせる磐座が御座います。いにしえより太陽祭祀の聖地でありました。御祭神の天照大神は伊勢國山田原に御鎮座ありましたが、雄略天皇23年(西暦479年)に当地に御鎮座になられたと伝えられています。 醍醐天皇の延喜の制には大社に列せられた古社であります。皇祖神の天照大神の御名前を神社名にしているのは全国でも『天照大神高座神社』だけなのです。 岩戸神社　御祭神 市杵島姫大神(弁財天) 弘法大師空海が教興寺に立ち寄られた時に天照大神高座神社で修行をされました。大神の御神託により弁財天社を創建されたと伝えられています。浄厳和尚が教興寺を再建された貞享年間（1684年 - 1687年）には旧暦の1月7日と6月7日に教興寺の弁財天像を神輿に乗せて弁天山まで渡御する弁財天祭礼が始まり、大坂や堺からの参拝者で賑わいます。明治になると神仏分離令に従い弁財天像は教興寺に御戻りになり、弁天山が御留守になったのを寂しく思った信者が弁財天と同一視される市杵島姫大神にお社を建てて祀ったのが岩戸神社です。

高安山・天照大神高座神社と太陽の道 当社は太陽の道(レイライン)が交差する高安山に鎮座されています。 摂津國一之宮の坐間神社や難波宮から見る冬至の日の出は天照大神高座神社の磐座から生まれ高安山山頂から昇ると考えられてました。 『日本書紀』には「等乃伎神社の大木に夕日が当たるとその影は高安山を越えた」とあり、大阪府高石市取石に鎮座する等乃伎神社からは夏至の日の出が高安山山頂から昇ります。 当社は住吉大社と同じ北緯34度36分45秒に位置します。この東西線上には明石海峡、住吉大社、天照大神高座神社、高安山、信貴山、法隆寺が並ぶのです。住吉大社からは春分の日と秋分の日の日の出が当社から生まれて高安山山頂から昇ります。またこの東西線は遣唐使が大陸との往来にも使った海のシルクロードでもありました。