飯岡にあるだけあって、農業や豊作にご利益があるとされた神社のようですね。境内は静かでシイの木が多数あり、幹に虫も多いのかキツツキがコンコンとつつく音が多数聞こえて落ち着きます。神社のシイの木の一つは樹齢300年ほどらしく、京都の自然200選にも選ばれています。
さて、神社境内の石像品を見ていくと、まず手水石に「天神宮」と彫られているのが目に入ります。昔は咋岡神社ではなく天神宮だったのでしょう。本殿前には牛の新しい石像がありますけど、「農魂川牛増産為源」とありますから、天神さんの使いである牛と農業で世話になっている牛をかけて豊作を願ったものでしょう。素朴でいいです。
本殿の右手には縞のある三角の大きな石がありますが、雨乞い石ですね。ただ、近くの久保田樋門を作るくらい、洪水が多かったようですから、雨乞いよりは雨止めのために使われたのでしょう。この神社は元々平地部にあったものが、こちらに移ったようですが、雨乞石の風習が現れるのは江戸時代くらいからですから、その頃のものでしょう。
なお、宇迦之御魂が主神ですが、宇迦之御魂を主神とする神社なら多数あるはずの神使の狐像が、ここの本殿や石像品、摂社に全く見かけ無いのは、やや違和感を感じた部分です。宇迦之御魂は...
Read more咋岡神社、京都府京田辺市飯岡東原。 主祭神=宇賀乃御魂神。菅原道真~旧称=天神宮。元禄8年(1695)、遷座。旧地=木津川と普賢寺川の合流点。 木津川沿い、広い田が広がる土地。丘上へ村、社叢へ鎮座。鳥居をくぐり、神域と出合う。社叢に囲まれ、大きな木に抱えられる。割拝殿、幣殿、本殿の構成だが、幣殿は拝殿として用いられている。本殿の前に門を設け、本殿の前は幣殿に相当する。 割拝殿は、瓦葺き、切妻造、五間、平入で、後ろへ幣殿をつなげ、同じく、瓦葺き、切妻造、妻入とする。 本殿は、銅板葺き、流造、一間、平入で、手前に扉が付く。以降奥は、幣殿部に見える。階段を設け、建ちものは、朱色に彩色されている。意匠は簡素だが、所々、組物に相当する表現や、脇障子を付ける。 境内社、本殿右~厳島神社=市杵島姫命、本殿左の左側~八幡宮=品陀和気命、本殿左の右...
Read more草内の咋岡神社も住宅地が近い中で鎮守の杜で護られ神秘的な雰囲気がありますが、飯岡の咋岡神社の神秘的な雰囲気は力強さと言うか、より自然の厳しさや決して裏切らない自然の摂理が含まれている様な感じを受けました。 鳥居の横に護りを示すかのような木々、鳥居から拝殿の背後に臨む御神木の様な大木。空気も冷たく少し張り詰めたような心地良い緊張感が得られます。 宇迦之御魂が元の御祭神ですので木津川沿いの五穀豊穣、木津川での貿易を見守る役割だったのかと想像しました。流造の本殿以外にも摂社、方向として大神神社か橿原神宮を向いた遥拝所があります。神武天皇統治時代に祝園辺りは古戦場ですし橿原神宮を向いているのかもしれません。 雰囲気もあって郷土歴史には...
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