平日の15時頃にお邪魔いたしました。枚方市の楠葉から古代の山陽道を自転車移動で辿りながらの道中での拝観。拝観には事前予約が必要とのことでしたので、当日午前11時頃と間に合うかなと心配しての電話でしたが、訪問可能とのお返事をいただきました。自転車はお寺入り口前に駐車。境内入口に向かって右側に古代の駅「山本駅」の石碑を建っていました。まずは境内に入りどこが受付場所なのか目ぼしい場所が見当たらず迷いながら、とりあえずお家のインターフォンを押して到着を告げたところ、関係者の方が出て来られお堂の方へ案内してくださいました。お堂の扉を開けいただき、中にはいると目の前に、像高さ180cmの十一面千手千眼観音立像(国の重要文化財)のお姿が現れます。拝観料の300円はお賽銭箱へ。仏様に手を合わせ、お寺の方から寺の由緒や平安時代後期作といわれるお像の特徴などについてお話してくださいました。千手観音像の沢山ある手の内のわずか数本の手のひらには、墨で描かれた当時の眼の模様が残っていました。この点についての最初の説明ではなかなか見付けることが出来ませんでしたが、拝観者はこの時わたし1人でしたので説明の方も時間をかけてお付き合い頂けた様子で、なんとか見付けることができました。お像の表情は、昼間と夜では光の加減によりお顔の印象が大きく異なってみえました。昼間は、両面の瞳がはっきりと見えて男性的な厳しさを感じさせる様子で、一方の夜間はまぶたを閉じたような表情は柔和な印象を与えてくれました。ほっぺたも夜間は陰影によりふっくらとした様子が強調され、より柔和さを増した印象です。この2つのシチュエーションをお堂の扉を開け閉めして、実際みせて頂けました。ちなみに、こちらの千手観音像は1000本近くのお手をお持ちです。千手観音像のよくある例としては、手は40本。1本の手につき、25の救いの働きがあると考えられていて、40×25=1000(無限)の救いの働きがあると考えられているとのことですが、こちら寿宝寺の千手観音像は968本もあるとのことです。つまりぴったり1000本というわけではないですがそもそも「千」とは無限という意味を指していて、実際に千本ほどの手を持つ千手観音像は寿宝寺のお像を含め日本には三体しかなく、他は奈良の唐招提寺と大阪の葛井寺に安置されているとのことです。ちなみに葛井寺の千手観音像は1000本以上あるとのこと。 拝観時間に要した時間は15分程度でした。千手観音様を間近で拝観できて、お話もしっかり聴くことができ、ご利益...
Read moreJR、近鉄の三山木駅近くにある寺院です。たたずまいは普通の檀家寺ながらも、国重文の真数千手観音立像を蔵しています。真数千手観音は本当に手が千本ある千手観音で、他には唐招提寺の千手観音立像、葛井寺の千手観音坐像(共に国宝)がある程度で、大変貴重なものです。厳かさと美しさは国宝ニ仏におよばず、千手のほとんどは孫の手のように平べったくて少々残念な感じですが、そうは言ってもなかなかの見ごたえです。 なお、千手観音立像の拝観は予約が必要です。飛び込みでも可能な限り対応いただけますが、家族経営の小さな寺院ゆえ法事だったり団体受入だったりで手が回らないこともありますので留意してください。雨天時は文化財保護のため拝観できないこともあるようです。
観光地としては有名と言いがたい京田辺ですが、周辺には国宝十一面観音立像を蔵する大御堂観音寺、一休禅師終焉の地である一休寺があり、名所旧跡てんこもりな宇治、木津川にも近く、さほど不便でもありません。旅行の主目的にはなりえませんが、あわせての立ち...
Read more街中のお寺です。境内には色々な近代の石碑がありますが、それらを要所要所に取り入れて上品に配置してますね。さて、寿宝寺というと、日本に三体しかない実際に千本の手を持つ千手観音で有名です。
手作業で千本の手を彫り出すのは相当な労力が必要なのでしょう、仏像を見ると仏師の匠の技を感じ圧倒されます。「これは間違いなく、国宝に違いない!!」と思ったのですが、下の説明を見ると何故か重要文化財でした。
なお、こちらの仏像は、元々は月明かりで照らすと表情が変わるように作られています。今のお堂は月明かりが当たるような向きにはなっていないので、月明かりの姿を見ることはできませんが、法事は今も夜に行っているそうですよ。
奈良国立博物館の特別展示で過去に見たときは、表情の変化は些細なものだろうと思ってましたが、実際にお寺で堂内を暗くして見せてもらうと、全く別物といっていいほどの姿を見せてくれます。驚きでした。
これが国宝でないとは、国の審査基準はよほど厳...
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