山猫軒 駅前店 in...
Read more”賢治風に”
三連休の中日、 風がすうっと駅前をわたつて行つた。 まだ新幹線の時間でもなく、 空氣だけがすこし光つてゐるやうな、 昼の手前の刻(とき)だつた。
銀河プラザの軒にかかる旗が、ふうわりと揺れた。 その下の木の扉に、「山猫軒」の文字。 あの物語の山猫が、いまもこの中で料理をしてゐさうな氣がした。
店の中はしんと靜かで、 奧では店員さんが座敷をぱたぱたと整へてゐた。 湯氣のたつ音、茶碗のふれる音、 どれもみな、昼の支度の音だつた。
しょうゆらうめん大盛とちやあはんのせつとを頼むと、 まもなく湯氣がゆらゆら立ちのぼる丼がやつてきた。 すうぷの表面には、ちひさな光の粒がぷかぷか浮いて、 まるで銀河の星を、手のひらで掬つたやうだつた。
麺を持ち上げると、 つるんとして、ぴちぴちとして、まるで生きてゐるやう。 口にすれば、醬油の香がやさしく舌をなで、 鶏がらのあたたかさが胸の底までしみてくる。
ちやあはんのほうは、ぱらり、ほろり。 焦げめのところがすこし甘くて、 その香ばしさがすうぷと混じると、 なんだか森の奧で焚き火してゐるみたいな氣分になる。
ふと窓の外を見ると、 遠くの空に一條の光が走つた。 ぐわん、と音がして、 列車の屋根の銀が陽を受けてきらりと光つたのだ。 誰かが旅立ち、誰かが戻つてくる。 この駅前の空氣の中に、 そんな小さな「宇宙の循環」が、いまも生きてゐるやうに思へた。
窓の外では、風がまだ、 旗をふうわりと持ち上げてゐた。 遠くで列車がごとんと音を立て、 光のかけらが線路の上をすうっと走りぬけて行く。
風がまた窓をふうわりと撫でた。 サイダーの瓶を頼みたかつたが、 子を連れてゐたので、きやうはやめにしておいた。 そのかわりに、湯氣の向かふで笑つてゐる子の顏が、 どんな炭酸よりも澄んでゐた。
山猫軒のらうめんは、 そんな「旅立ちの音」と「小さな笑ひ」とを、 丼の底にそつと閉...
Read more2024年8月平日ランチ
東北新幹線で新花巻駅に11時44分に着、何処かでお昼ご飯をいただかないと、と思って探したけれども、ほとんど候補はありません。此方一択と言っても過言ではありません。 ということで、2階の此方を選択、訪問しました。 入店、テーブルに着席。お水はセルフです。 周りには3組程でまだ空いています。
うどんや蕎麦にも惹かれたのですが、白金豚との、表記を見て、やはりこれでしょう! 白金豚のカツ丼セット1200円にしました。
待っていると12時も過ぎ、お客さんが意外や続々と入店して来ます。人気店です。それも地元の皆さんです。やはり選択肢が無い、いやいや、此処がそれだけ良い!とのことか。
しばし待てば提供されます。 カツ丼、カツが薄め。白金豚とのことながら、豚の味、旨み、白身の良さを感じ取ることが出来ない。 もう少し肉厚にして、豚の赤身と白身の本来の旨さを味わえるようにしていただければ、もっと満足度は上がるのに。 お蕎麦は普通のハーフです。 ...
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