Walked in with my wife just passing by, but the staff were welcoming without reservation. We ordered two pizzas, one red and one white, and both were incredibly authentic. The staff were insistent on us ordering any pasta, as that seems to be their strong suit for authenticity, but we went with pizza only. We also had their yuzu sorbet and tiramisu, both of which were made fresh on-site and were incredible! The only downside would be that, if you are a walk-in, you are required to order two drinks. As such, we were obligated to order two alcoholic drinks totaling at least 2000 yen. There was no mention of ordering non-alcoholic drinks (wife is a non-drinker), and we just happened to overhear from the other table that reserving seats in advance does not have the “drink surcharge.” Otherwise, highly recommended for the amazing food. Would visit again (with a...
Read moreピッツァの真髄ここにあり。薪窯と時間が紡ぐ、神戸・東灘のマルゲリータ讃歌。
土曜の昼下がり。阪神間を吹き抜ける春風が、微かに潮の香りを運んでくる。神戸市東灘区、国道2号線沿いの本山中町エリア。喧騒の中心地からは少し距離を置きつつも、グルメ通を静かに惹き寄せるこの町に、薪窯の名店があると聞いて、足を運ぶ✨️
店の名は「ピッツェリア ダル リッチョロ」。その名の響きはどこか軽やかで、陽気なイタリアの空気を感じさせる。外観は控えめながらも、入り口横に鎮座する薪の束と、それを取り巻く煙突が只者ではない雰囲気を漂わせている。小さなトラットリアのような空間は、すでに予約で満席。人気ぶりが伺える。
扉を開けると、まず飛び込んでくるのは芳ばしい薪の香り。食欲を一瞬にして刺激する、あの香りだ。カウンター越しには大きな薪窯が据えられ、職人然とした男性が黙々とピッツァ生地をのばし、トマトソースを広げ、モッツァレラを乗せ、そして素早く薪窯の奥へと滑らせていく。一連の所作がまるで舞であり、火と対話するアートにすら見える。
この日の注文は、ランチメニューの「ピッツァランチ(マルゲリータ)」。前菜とピッツァで1,670円という価格設定も良心的だ。とはいえ、これは単なる“ランチセット”などではない。まさに、マルゲリータという料理への真摯な姿勢が込められた、完成されたコースである。
まずは前菜✨️派手さはないが、ひと口ごとにシェフの丁寧な仕事が感じ取れる。ピッツァへの期待が、より高まっていく。
そして程なくして運ばれてきたのが、主役たるマルゲリータ。30cm近い大判で、縁はこんがりと焼かれた焦げ目が美しい。薄く伸ばされた生地は中心が透けるほどに薄く、それでいて水分を飛ばしすぎず、トマトソースの鮮やかさをそのまま受け止めている。
まずは端の部分をちぎって一口✨️うむ、香ばしい。そして、内側から端に向かって一切れを折り畳むようにして頬張ると、モッツァレラのミルキーさ、トマトの酸味と甘み、バジルの清涼感が絶妙に口の中で調和する。シンプルであるがゆえに、素材の質と焼きの技術がそのまま味に反映されるマルゲリータにおいて、この完成度はなかなか出会えない。
特筆すべきはやはり生地だろう。ナポリピッツァ特有のモチモチ感はありつつも、焼きが実に絶妙で、表面はパリッと、内側はふんわりとした食感が共存している。噛むごとに粉の香りが鼻腔をくすぐり、口内でしっかりと旨味が広がっていく。この生地の完成度の高さは、神戸界隈でも随一と言って差し支えないだろう。
トマトソースはサンマルツァーノ種を使用か。酸味が立ちすぎず、しっとりとした甘みが感じられる。丁寧に裏ごしされた滑らかなテクスチャーは、まるでコンソメのような透明感すらある。そして、モッツァレラ。これがまた秀逸。クリーミーなミルク感が際立ち、焼きによる焦げ目との香ばしさのコントラストがたまらない。
バジルは焼成前に散らしているが、その鮮烈な香りが生きている。おそらく直前にオイルを一滴落とすなどの工夫がされているのだろう。すべてのパーツが主張しすぎず、それでいて役割を果たしている。まさに職人の手仕事の結晶である。
グラスで頼んだ赤ワインもチョイスセンスがとても良く美味しいワイナリーの一本✨️香り高く、後味にしっかりと苦味が残る。ピッツァの余韻を引き締めるような一杯だった。なお、ランチタイムながらも提供に一切の妥協がない点も素晴らしい。スタッフの接客も、丁寧かつフレンドリー。まるで常連客のように自然体で接してくれる距離感も心地よい✨️
最後に、もし再訪するなら——いや、必ず再訪するだろう。次はぜひ「クアトロフォルマッジ」や「ディアボラ」など、他のピッツァも試してみたい。さらに夜にはアラカルトメニューも揃うようで、前菜からデザートまで本格イタリアンを堪能できるとのこと。ワインを片手に、薪窯のぬくもりに包まれながら過ごす時間は、きっと格別なものとなるに違いない。
「ピッツェリア ダル...
Read more激戦区として名を馳せている。競争の熾烈さたるや、ひょっとするとラーメン業界を凌駕するかもしれぬほどだ。この戦国さながらの地に堂々と旗を掲げるのが、リッチェロという名の一軒である。
この店は、開店当初から我が両親が頻繁に足を運んでいたという。そして主と顔を見知るほどの馴染みとなっていたのだ。私にとっては、実に五年ぶりの再訪となる。かつての訪問では、両親にご馳走していただいたが、いまや一家の主となった私が、今回は恩返しとばかりに父を招き、喜びを振る舞う立場となったのである。
店内に足を踏み入れると、焼きたてのピッツァが放つ芳ばしい香りが迎えてくれる。ピッツァ、パスタ、前菜、さらには肉料理と、メニューのすべてが躊躇なく選べる今の自分に、ありがたさと感慨深さを覚えずにはいられない。ここに至るまで支え続けてくれた両親への感謝は、いつまでも胸の内に留めておきたいものである。
さて、肝心の味だが、これがもう文句のつけようがない。石窯で焼き上げられたピッツァは、生地がパリッと香ばしく、その上にのせられた具材は瑞々しくも濃厚。パスタはアルデンテに仕上げられ、味付けも申し分なし。これらに合わせるのはハウスワイン。まずは白を傾け、次いで赤を嗜み、肉料理の旨味を引き立てる。この移り変わる至福の瞬間に、思わず時を忘れる。
ただし、肉料理の提供には少々時間がかかるので、早めの注文を勧めたい。しっかりとした調理を要する本格的な肉料理は、待つ時間さえも期待を煽るものだ。そして食後の〆には、姉妹店でも名高いジェラートを選ばぬ手はない。その口溶け、甘み、香りが、食事の締めくくりを華やかに飾る。
こうして満腹とともに感謝の念を胸に帰路につく夜は、酒の酔いに温かさが溶け込むように、格別の余韻を残してくれるものだ。
なお、駐車場は店に備わっていないが、向かいのスーパー「ライフ」の有料駐車場を利用するのがおすすめだ。ライフで1,000円以上の買い物をすれば2時間無料になるという噂もある。ただし、これは記憶に基づく情報ゆえ、詳細はご自身で確認されたい。
この地の激戦区で、石窯の饗宴を堪能する時間は、まさしく心を...
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