呉の奥座敷ではなくて、「沖座敷」です。
嘗て海軍さんや企業さんの遊興や親交、接待の場でもあり、一人寛いで思索に耽る場でもあり。
地元では、遠方からの気を使うお客様をご案内して楽しんで頂いたり、親交を深めたりするお店。 むさくるしい拙宅よりは、まずは戸田にお通しする、という使い方をするお店です。 家族や親族のお祝いごともここでした。
幼い頃は広い廊下を兄弟で走り回って叱られたり。 襖一枚向こうのとなりのお客様が呼ばれたお三味線の音が子供にも粋で艶かに感じられ。 後にも先にもただ一度きり、幇間さんをお見かけしたのもこちらでした。
活造りの鯛に日本酒を少し与えてパクパクする余興が嘗てはありましたが、今はどうでしょうか。最近のご時世では、虐待になってしまうのかしら。だとすれば遊び心を喪い、不粋な世の中になったものです。
お造り、鯛素麺、骨蒸し、あら焚き、骨せんべい。 余すとこなく、鯛を頂戴してありがとうございましたと手を合わせ。あら焚きの身を手際よく解してくださる仲居さんが、家で頂くより二まわり程大きな「鯛の鯛」(胸鰭の付け根の骨)を取って与えてもくださいました。 大切にしていたら幸せになりますよと微笑まれながら。 懐かしい思い出です。
今はまた、第二大橋の開通により表を通る車が減り、以前より静かに潮の香りと波や船の音に触れながら、ゆったりと食事や会話を楽しむ事が出来ると思います。 決して安いお店ではありませんが、それだけの何か他で得難いも...
Read moreここは山本五十六提督も頻繁に訪れたとされ、欄間には刀傷が残るなど、その建物からも歴史を感じることができます。個室からは音戸大橋や瀬戸内海を行き交う船を間近に眺めることができ、その景色はまさに絶景です。 料理は鯛を中心に、お刺身、鯛の骨蒸し、伊勢エビの焼き物、鯛めしなどでしたが、特に鯛の刺し身と鯛めしは絶品で、鮮度と味わいが格別です。料理の一品一品が丁寧に作られており、素材の良さを最大限に引き出しています。 さらに、歴史的な背景についても詳しく説明していただけて、食後もゆったりとした時間を過ごすことができ、心身ともに満たされるひとときでした。歴史と美食と瀬戸内の風景...
Read more建物は古いです。 二階に席が設けられますが、使用する階段もかなり急で(段差も高めで幅が狭く傾斜もあります)高齢者は注意が必要です。 お料理は海鮮が主体で、多様に料理されています。お刺身、鯛の骨蒸し、伊勢エビの焼き物、鯛めしなど予算に合わせて出されます。 法要などで利用されます。皇族が来店された時のお写真もありました。建物は古いですが、船の航行もすぐ目の前に見られ、「景色も料理の一部」と言われていましたが、まさに!素敵...
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