【唯一無二の「もうひとつの東京」を優雅に味わう】
建築好きとしてもとても興味があった 東京・あきる野市で 有形指定文化財になっている『小机邸』で 感動的なフランス料理をいただきました。
約150年の時を経て、 2023年10月12日に レストランとしてオープンされます。
そしてたった半年で、 美食ガイド・ゴエミヨに掲載されたのが 今回訪れた『L’Arbre(ラルブル)』さんです🇫🇷
空気感も、お料理も、サービスも すべてが素晴らしく建築や空気感にも 虜になり、心が掴まれました。
帝国ホテル『レ セゾン』の 元・副料理長だった 松尾直幹シェフが地元に戻り 畑で野菜を育ててお料理を提供してくださる
松尾シェフのセンスと実力に 感動するレストランです🥬🥂
1品目の多摩 島は ラルブルさんの畑で作っている じゃがいもタワラマゼランを 千切りにしたものに 奥多摩のワサビ漬けを。
島寿司には八条島の青鯛に酢飯を。 島寿司から先にいただきました。
2品目の江戸東京野菜 内藤カボチャは 上はじっくりとソテーし 下はローストしてピューレにしたものを。
もともと大好物の一つのカボチャですが、 内藤カボチャは、ねっとりとした味わいで 美味しいカボチャでした♡🎃
梨と柚子でおからのフレークが。 自家製の辛くない柚子胡椒と サワークリームをつけると 味の変化を楽しめます✨
ここで薪釜で焼き上げたブリオッシュを 黒ムツとご一緒に見せていただきました。
ブリオッシュは 今まで見た中で一番というくらい 大きなサイズでした。
10年ほどフランスのノルマンディ地方で 修行をされていたパン屋さんが作った カンパーニュに近いもので 食べ応えがあり美味しかったです🍞
3品目の秋川鮎 春巻は お皿も川のように躍動感があるものを 一皿、一皿、作家さんにオーダーをして 作っていただいたそうです。
川の流れを感じながら鮎をいただけます。
頭や骨はお煎餅のようにパリパリしており 春巻は白ワインで漬けた鮎を。
本来フランス料理では『マトロート』という技法で 赤ワインで作るらしいのですが、 鮎のよさを活かすために白ワインにされているそうです。
ソースは マイクロキュウリやトマト そしてグリーンカレーもありました。
東京シャモのレバーを使ったポン酢。 鮎の魚醤を使われていました。
付け合わせやソースが一皿の中に 一口ずつ溶け込んでおり、 お味や食感の違いを楽しめます。
→特にグリーンカレーがとても美味しく 後述をする東京Xさんの豚肉も美味しかったので お土産でグリーンカレーを購入しました✨
4品目は里芋団子 コンソメスープ。 鹿肉でお団子が作られており、 お団子を口に近付けると鹿肉の香りが漂い 一口いただくと、とてもパンチのある一品でした。
舞茸は薪の中で30分ほど、 お庭で採れた銀杏と、 6月に収穫された杉の新芽を。
(科学的な根拠はありませんが、一雑談として) ジビエのお肉は特にパワーをいただけると 小耳に挟んだことがありますが そんなことを思い出させるお団子でした✨
見た目が和の懐石料理でいただくような ビジュアルで、日本の食材を より一層楽しむことができます。
5品目は八丈島産の鮮魚で黒ムツを。
脂がのっているので弾力があり ポワレにしていただきました✨
トマトと甘夏を使ったソースを 目の前でかけていただき、完成します。
丸々、炭焼きにした蕪と ナスのキャビアドオーベルジーヌを。
キャビアドオーベルジーヌとは 初めて聞いたのですが、 フランス料理でなすのペーストのことだそうです。
名前にキャビアとありますが、 ローストしたなすを潰すと キャビアのような見た目になることが 由来しているものでした。
香りはもちろんナスですが、 叩かれたナスをトマトのコンソメのエキスで 味付けをされており、とても美味しかったです✨
アンチョビの香りが美味しさを 際立たせていました。
春菊のピューレもあり 多様なお味をいただけます。
6品目は澤井農場 東京X。 豚肉を薪焼きをしたメインをいただきました。
松尾シェフの技術もありますが、 あまりにも美味しい豚肉だったので 東京XさんのHPを拝見すると、
「脂肪の融点は通常の豚や黒豚よりも低い30.9℃なので、 口の中でとろける食感が得られます。」
と書かれていました📝
脂が上質で全く重くなく、とても美味しい豚肉です。
あまり脂っぽい豚肉が好きではない私は そのとろける食感があるのに いかにも「脂身!!」と感じるような 苦手な脂感がなく感動しました^^
付け合わせには菊芋(キクイモ)というお野菜や マコモダケというきのこ類ではなく、 見た目は小さなたけのこのようなお野菜。
この近郊でしか採れない紫インゲンを✨
ソースは香茸というポルチーニのような香り
金木犀のドリンクとお肉をご一緒にいただき 柔らかい甘い香りで、 じんわり優しく上品に広がるお味の ペアリングを楽しみました🍊
和栗のモンブランには、 自家製のブルーベリーのムースと セミドライにしたブルーベリーを。
石川酒造さんが作っている 黒ビールのアイスクリームが 小笠原のバニラビーンズと ご一緒に味わえました。
漆と陶器の合作で、 平安・奈良時代にできたスタイルのものを 作家さんと一緒に作られた秋のお皿は 落ち葉感が忠実に再現されています🍂
大都会で華麗なご活躍をされた松尾シェフが 地元に戻って、おだやかな空気感の中で 腕を振るうフレンチは 「自分の幸せな生き方とは何か」 を考えさせてくれるきっかけになりました。
まさに食を文化や芸術と一緒に 考え、気づきを与えてくれるのは 真の東京ローカル・ガストロノミーです✨
1ヶ月ほど前に予約をして訪問日は 運よく紅葉が美しく見ることができました。
春夏秋冬、それぞれのシーズンで 魅力があると教えていただいたので 今度はほかのシーズンに必ず再訪したいです🤍
🍽️メニュー
MENU...
Read moreA true hidden gem just minutes walk from Musashi Itsukaichi Station. The food is high-end french fare with a subtle Japanese twist. For seating you can choose between a sleek modern counter where you can watch the chef in action or a more traditional Japanese style atmosphere overlooking the garden. The building itself is from the early 1870s and has managed to keep much of its charm from...
Read more2024年の1月に妻の誕生日にお邪魔しました。2023年8月にあきる野市に 都指定有形文化財「小机家住宅」を改装して 新しくオープンしたイノベーティブフレンチのお店です。ムニュデギュスタシオンのディナーコースを頂きました。お料理は全体的に見た目は華やかさにはやや欠けますが、お料理一品一品が細部にまで手が加えられており、お味も繊細で優しい味わいです。お店の雰囲気、スタッフの方々の所作、どれも素晴らしいです。 是非お店で体験して下さい。JR五日市線 武蔵五日市駅下車 徒歩20分程、またはJR青梅線 福生駅西口下車 西東京バス 福28 武蔵五日市駅行き 小机バス停下車...
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