この犬吠埼灯台に初めて来たのは30年以上前の10代の時でしたが、これで3回目の訪問になります。灯台守の物語を描いた「喜びも悲しみも幾歳月」じゃありませんが、人は移り月日が過ぎても、同じように変わらぬ白亜の美しい姿で佇み続ける、犬吠埼灯台には本当に感激させられます。
そんな犬吠埼灯台ですが、以前に来た時には無かった見慣れない新しい施設が追加されていることに気づきました。なんでも2002年に開館した「灯台資料展示館」だそうです。 さっそく入館してみると、いきなりゲゲゲの鬼太郎の目玉のオヤジを思わせる、5mもある巨大な構造物がグルングルン回転して(しかも光る!)いるではありませんか。すっかりド肝を抜かれてしまいました(笑)。
コレは玄界灘の孤島「沖ノ島」灯台に設置され、1921年から2007年まで使われていた国産第一号フレネルレンズとのこと。随分と長持ちするんですね(笑)。駆動メカごと移転設置されているので実物の回転スピードやレンズの構造もよく分かり、非常に興味深いものでした。 沖ノ島はもともと周囲60km内には何もない絶海の孤島の上に、女人禁制の「神宿る島」なので家族とも暮らせず、島に居るのは宗像神社の神主と関係者数名ぐらいのもので灯台守たちの寂しさと苦労は想像を絶します。このレンズを手入れしながら「思えば、遠くに来たものだ・・」とでも考えていたのでしょうか。(笑)
久しぶりに犬吠埼に来て、逆に無くなっていた施設もありました。それは遠くからでも目立っていたD...
Read more平成19年まで約100年間使用されていた福岡県の沖ノ島灯台で使われた国産第1号の1等レンズが展示(設置)されています。 またその1等レンズの前には【燈の守り人】が…(^^)
燈の守り人…日本財団「海と日本プロジェクト」が手掛ける全国の灯台を擬人化したプロジェクト
2階には萩尾望都「霧笛」の複製原画が展示されています。 「霧笛」はレイ・ブラッドベリ原作のSF短編…銚子とナニ繋がり?と思って調べました。
犬吠埼灯台140周年となる2014年に犬吠埼灯台の魅力を発信する市民団体【犬吠埼ブラントン会】が、記念事業の一環として萩尾望都の講演会を開催したそうです。
<銚子市Facebookより> ★萩尾先生と銚子のご縁★ 漫画「霧笛」はSF小説の大家レイ・ブラッドベリの原作を萩尾氏が漫画化したもの。実際に作品中に出てくる舞台は日本ではありませんが、スラっとした灯台の塔棟、霧深い土地に霧笛が鳴り響く様子、首長竜…は銚子にはいませんが灯台が立つのは白亜紀(恐竜時代)の地層、ということで、まさしく銚子の犬吠埼を彷彿とさせます。 ...
Read more犬吠埼灯台の横にある資料館。 入口を入るとすぐに回転している巨大なレンズに圧倒されます。 この巨大レンズは福岡県の沖ノ島灯台で大正11年から平成19年まで使用されていた国産第一号の大型一等レンズです。 大型レンズという名のとおり、高さ5m、重量13tという大きさです。 実際の早さで光を出しながら回転しており、駆動装置も見ることができ、また2階からも見ることができる発光の仕組みがよくわかります。 他にも犬吠埼灯台の歴史や仕組み役割などを解説した資料も展示されて...
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